新卒エンジニアの選考で、採用担当が注目するのは「コミュニケーション能力」と「学習意欲」。評価の高い学生の特徴は

レバレジーズ株式会社は2022年4月6日、新卒エンジニアを採用する企業の採用担当者に実施した、「新卒エンジニアの採用選考の着眼点」に関する調査結果を発表した。本調査は、同社のグループ会社が運営する転職支援エージェントのレバテックルーキーによって実施されたもので、調査期間は2022年2月8日～13日、企業において新卒エンジニアの採用に携わる担当者289名から回答を得た。これにより、新卒エンジニアを採用する際に重視している点や、評価の高い学生の特徴などが明らかとなった。

新卒エンジニア採用において重要視するのは、「コミュニケーション能力」や「学習意欲」

新卒のエンジニアを採用する際、採用担当者はどのようなことを重視しているのだろうか。

はじめに、本アンケートでは「新卒エンジニアの採用選考において、最も重要視している点」を尋ねている。その結果、「コミュニケーション能力」が58.8％で最多となり、以降は「論理的思考力」が36.7％、「人柄」が36.3％と続いた。新卒エンジニアの採用では、ヒューマンスキルが重要視されていることがうかがえる。

また、「人柄やマインド面の要素」で重要視する点については、「学習意欲が高い」が48.1％で最も多かった。続いて、「継続的に努力ができる」が42.6％、「素直で誠実」が41.9％、「協調性がある」が41.2％という結果だった。新卒エンジニアに対して、高い学習意欲や仕事に前向きな姿勢を求めている採用担当者が多いようだ。

3割以上の採用担当者が、評価が高い学生の特徴を「素直で誠実」と回答

次に同社が、「新卒エンジニアの採用で、採用担当者から選考の評価が高い学生の特徴」を聞くと、「素直で誠実」が36％、「論理的思考力が長けている」が35.3％、「学習意欲が高く努力家」が33.9％という結果だった。

一方で、回答が最も少なかったのは「キャリアビジョンが明確」（5.9％）という項目だった。

採用を見送った理由で上位にランクインしたのは？

一方で、「新卒エンジニアの採用選考で、最も多い見送りの理由」については、「コミュニケーション能力が低い」が56.4％で半数を超えた。以下、「論理的思考力が低い」が35.6％、「人柄や性格面に懸念がある」が30.4％、「身だしなみや態度が悪い」が26.6％で続いた。この傾向について、同社は「エンジニアはプログラミングスキルだけでなく、円滑にプロジェクトを遂行するために、チームメンバーとのコミュニケーションが欠かせない。そのためヒューマンスキルがより重要視されるのではないか」という見解を示した。