「ジョブ型雇用」が広がり、新卒採用においても職種別採用を導入する企業が出てきている。そうした中で、パナソニックグループは事業会社制に移行し、なおかつ初期配属の職種を確約する「職種別選考」を始めた。今回はその背景や実態などについて、パナソニックグループの新卒採用を担当する小幡寛斉氏にお話いただいた。さらに、採用学の第一人者である神戸大学大学院の服部泰宏准教授を迎え、ファシリテーターにProFuture株式会社代表/HR総研所長の寺澤康介が務め、最適な「人材確保」と「キャリア形成」についてディスカッションを行った。
神戸大 服部泰宏氏と紐解く、“ジョブ型”と呼ばないパナソニックグループの「職種別選考」
小幡 寛斉 氏
講師:

パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 センター 採用部 部長/大阪大学大学院 国際公共政策研究科 招へい教員 小幡 寛斉 氏

入社以来、人事を担当。国内事業の人事担当、ASEAN地域の人事責任者を経て、本社グローバ人事部にて人事企画を担当し、People Analyticsなど新規テーマ発掘。直近5年は、新卒採用責任者の傍ら、大阪大学大学院国際公共政策研究科 招へい教員として活動するなど、産学連携での人材育成にも力を入れ、日本における新卒採用の新しいあり方を研究している。

服部 泰宏 氏
講師:

神戸大学大学院 経営学研究科 教授 服部 泰宏 氏

神戸大学大学院経営学研究科 教授。神奈川県生まれ。 国立大学法人滋賀大学専任講師、同准教授、国立大学法人横浜国立大学准教授、国立大学法人神戸大学准教授を経て、 2023年4月より現職。 日本企業における組織と個人の関わりあいや、ビジネスパーソンの学びと知識の普及に関する研究、人材の採用や評価、育成に関する研究に従事。 2010年および2022年に組織学会高宮賞、 2014年に人材育成学会論文賞、2020年に日本労務学会学術賞などを受賞。
神戸大学大学院 経営学研究科

寺澤 康介
講師:

ProFuture株式会社 代表取締役社長/HR総研 所長 寺澤 康介

1986年慶應義塾大学文学部卒業。同年文化放送ブレーン入社。2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。常務取締役等を経て、2007年採用プロドットコム株式会社(2010年にHRプロ株式会社、2015年4月ProFuture株式会社に社名変更)設立、代表取締役社長に就任。8万人以上の会員を持つ日本最大級の人事ポータルサイト「HRプロ」、約1万5千人が参加する日本最大級の人事フォーラム「HRサミット」を運営する。

採用を「瞬間」ではなく「面」でとらえ、事業会社別・職種別採用を開始

まずは、パナソニックグループの新卒採用の取り組みについてご紹介いたします。私は国内外の人事畑で仕事をしてきましたが、日本の新卒採用を担当する際、「本当に就活生はモチベーションを高く持って入社してくれるのか?」という疑問を持っていました。一般的に海外では自分の専門性を磨きながら、そこに合う仕事にマッチングしていくものですが、そのような形となっていない日本は、このままで世界と戦っていけるのか。そうした違和感から、弊社の取り組みを変えていきました。

以前は採用を、セミナーや選考を行うだけの“瞬間”として捉えていたと思います。しかし今後、「社内で活躍をして、競争優位性を生み出す人材」として考えた時に、“瞬間”ではなく、認知・共感から採用・配置・育成まで、一連の流れを“面”として捉える必要があると考えるようになりました。加えて、単に人を採る“採用”ではなく、志に共感して一緒に働いていただく“仲間づくり”という考え方が鍵となるとも思っています。志をひとつにして、チームで仕事ができる環境をつくることが、求められるポイントでした。
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