人材を軸に企業の発展と社員の成長を複合的にサポート

人材育成のポイントは企業ニーズの把握と基本スキルの反復

人材育成や人材紹介、新卒採用をトータルに支援するH&innovation 株式会社。現在の法人設立は2012年だが、以前のビジネスからの流れで大手一部上場企業の社員育成を10年以上にわたり行っている。年間150日を超える企業研修は人事担当者からの信頼も厚く、リピート率は98％以上にのぼる。

人材育成サービスにおけるH&innovation の大きな特長は、完全カスタムメイドのカリキュラム。あらかじめ用意したプランを組み合わせるのではなく、内容・時間・人数・実施方法まで、企業ごとに課題やニーズに合わせ、人事担当者とともに作成していく。

顧客ニーズが多様化し、企業の対応にスピードと変化が求められる時代。しかし、業務遂行に必要な能力は不変だ。H&innovation では課題を的確に見極めながら、ベーシックなスキルを身につけることを重視している。筋力トレーニングのように、基本を繰り返すことで企業の基礎体力がつき、実を結ぶという。

研修は実戦的なファシリテーション型アクションラーニング

研修における最初のステップは、クライアントのニーズ確認だ。経営層の思いや理念を把握し、その声と現場のニーズを人事担当者と一緒に見つめ直す。そのうえで、最も効果的な育成計画を考えていく。次に現場の声をヒアリングしながら、具体的な事例を可能な限り取り入れ、「今、現場が抱えている問題」をテーマに研修を組み立てる。

研修は単なる座学形式ではなく、実践に即したファシリテーション型アクションラーニングを用いている。現実の問題を解決するため、ロールプレイやグループワークで自ら考えながら答えを導き出していく。ファシリテーション重視のワークによって、受講者は教わるという受け身の姿勢から、自ら考えて実践する姿勢に変わっていくのだ。

また、実施日程も柔軟で、業務優先を第一に実施回数や時間を調整する。土日はもちろん、「夕方から3時間」「午前中に3時間」「早朝の朝会形式」など、現場のニーズに合わせてカスタマイズできる。

研修は、受講しただけでは十分な効果は得られない。学んだことを実践し、行動を変え、定着させることが重要だ。定着を実現させるため、研修で設定した目標と行動計画に基づき、クライアントが希望するタイミングで研修講師が進捗状況を確認する。この徹底したアフターフォローも特長の一つと言える。

基本を磨きクライアントと土壌をつくっていく

研修前に人事担当者や現場の育成担当者にヒアリングを行うと、企業側が考えていたのとは異なる部分から改善点が見つかる場合が多いという。ヒアリング内容を基に方向修正しながら、よき伴走者として企業に寄り添っていくことを目指している。

例えば世代間のギャップ。「電話応対」は多くの新卒社員に求められる大切な仕事だが、今の若者にとって電話といえば携帯電話が思い浮かぶ。そのため、「20代は固定電話の取り方が分からない」ことを理解してもらうことがスタートラインになるのだ。

顧客企業に多いITエンジニアは、出向先で仕事をする人が多い。一人で黙々とプログラミングに取り組む業務のため、コミュニケーションが苦手なことが課題に挙がる。しかし研修でコミュニケーションスキルを磨き、職場での会話に自信を持てば、営業のできるエンジニアに変わるだろう。結果、自ら出向先で受注を獲得できるようにもなる。このように、研修を通じて社員の行動が変われば、意識も変わって組織力の向上も見込めるようになっていく。

人材紹介サービスに企業研修のノウハウが生きる

企業研修から新卒採用支援まで、クライアントを総合的にサポートしていることは、人材紹介においても大きなメリットとなっている。膨大なデータベースと的確に評価する独自メソッドが好評で、そのリピート率は90%を誇るのだ。

強力な組織構築のためにはどのような人材が求められ、どのような人材がふさわしいのか。単なる人材集めではなく、企業風土や経営者の思いを組織に反映させる。そのために詳細な要望確認から始め、経営理念に即した人材採用を支援し、入社後の育成計画まで構築する。人材を人"財"とするため、企業の体制構築を多角的にサポートしていく。

人材は専任キャリアコンサルタントが面接を通じ、ジョブスキルだけでなくヒューマンスキルまで細かく確認する。クライアントの要望にマッチした人材のみを紹介し、入社後のミスマッチを防ぐ。また、研修のノウハウを生かし、本人のスキルや知識を整理する。さらに長所を磨き、足りない部分をフォローするなどの事前指導を実施。能力を引き出したうえで紹介するなど、即戦力として活躍が期待できることを念頭に置いている。

1000人以上を支援してきた経験豊富なスタッフによる就活支援

H&innovation は、就活支援情報サイトと参加型セミナーを通じた就活支援「真・就活塾」を運営している。単なる就活情報や場当たり的な就活のテクニック論を提供するのではなく、自己分析や自己PRの考え方・作り方、プレゼンテーションなど、就職後も役立つセミナーだ。ロールプレイングや演習を中心とした指導法は、講義中心のスタイルと比べて理解度に圧倒的な差が生まれるという。

多くの就活生は内定獲得が目的化し、小手先の就活ノウハウを身につけようとするが、その結果、入社後に実力不足を指摘されることが多い。「真・就活塾」にはそうした事態を避ける狙いがある。戦力となって仕事にやりがいを持てることは、企業・学生双方にとって最良の形となる。そのために正しい情報を提供し、「自ら考え、意見をまとめて述べられる」ことを念頭にサポートする。参加者の就職率は過去３年間、100％を達成している。

さらに、企業と学生に質の高い出会いの機会を増やすため、2016年入社組から規模を拡大している。今後は採用企業から情報を発信してもらい、学生との接点をより多く提供していく予定だ。