妊産婦が職場に求めるのは「周囲の理解・協力」と「勤務時間の融通」、裏腹にマタハラで退職勧告された人も

■マタハラを受けた時の周辺社員による反応は?

周囲の社員の反応は「話を聞いてくれた」が42.1%と最多であったものの、以下「見て見ぬふりをしていた(37%)」「誰も話を聞いてくれなかった(13.7%)」「あなたが悪いと責められた(7.8%)」と続いている。マタハラをされても何もできずに苦しむ妊産婦は多く、まわりの社員も含めた意識改革や相談しやすい環境作りなど、今後の働き方を考慮する必要がありそうだ。

復職の鍵は「融通が利く勤務時間」

■復職をしたか?

復職経験者は60.5%にのぼるが、そのうち6.8%は「復職したがすぐやめてしまった」と回答している。せっかく復帰した妊産婦が仕事を長く続けるためには、何が必要なのだろうか。彼女たちが「復帰の助けになった」と回答している制度は以下になる。

■復職時に助けになった制度は?

上位3位が「時短勤務」「通院休暇や有休の取得」「フレックス勤務(通勤緩和)」となり、勤務時間に関する制度が並ぶ。子どもがいると保育園の送迎や急な発熱による欠勤など、時間をコントロールできないことが激増するため、融通の利く勤務時間は復職の大きな助けになることがわかる。

■仕事と子育ての両立に一番必要なものは?

働く母親にとって、育児と仕事の両立は大変な負担になる。それを可能にするために一番必要なものは、「パートナーの理解と協力」が28.8%で最多となった。育児と家事の両立に悩む女性にとって、家庭内でのケアや理解がいかに重要であるかがわかる。それと同時に、「周囲の理解と協力」や「会社としての制度の整備」も上位に挙がったことから、勤務先が働く環境を整えることは必然となる。

必要なのは「コミュニケーション」と「制度」の二軸

以上の調査を通して、妊産婦が働きやすい環境を作るためには「家庭や職場での理解と協力」および「勤務時間の融通」が必要であることが判明した。制度を整えるのはもちろんのこと、誰にも相談できずに悩む彼女たちへ手を差し伸べ、コミュニケーションを密に取ることが求められる。貴重な人材を失わないよう、今一度職場として取り組めることを見直し、ライフステージが変わっても長く活躍してもらう場を作ることが重要だろう。
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HRプロ編集部

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