
約6割が連休明けに「仕事を辞めたい」と感じた経験あり
長期休暇明け、若手ビジネスパーソンの中には、ふと「退職」の二文字が頭をよぎってしまう人もいるだろう。仕事へのストレスや休暇とのギャップは、若手社員たちにどのような影響を与えているのだろうか。また、退職という決断のハードルを下げる存在として注目される退職代行サービスは、この世代にどのように受け止められているのだろうか。はじめに同社は、「連休明けに『仕事を辞めたい』と感じたことがあるか」と尋ねた。すると、「とてもある」が25.5%、「ややある」が32.2%となり、合わせて約6割が連休明けに仕事を辞めたいと感じた経験があることがわかった。
そこで同社は、「ある」と回答した人に対し、そのように感じた理由を尋ねた。その結果、「仕事のことを考えたとたん、強いストレスを感じたから」(55.9%)、「働いていない時間が快適で、『戻りたくない』と感じたから」(52.7%)、「家族や友人と過ごす時間を優先したいと思ったから」(23.0%)などが上位になった。この結果に対して同社は、「強いストレスや非労働時間の快適さが上位に挙がったことから、働くことそのものが精神的負担となっている」との実態を指摘した上で、「特に、日常業務と私生活との乖離が、仕事への意欲に影響を与えている可能性がある」との見解を示している。

「連休明けにモチベーション低下」は約4割に
次に同社は、「連休前と連休明けでの仕事へのモチベーションの変化」について尋ねている。すると、「変わらない」(50.5%)が約半数で最多となったほか、「大きく下がった」(13.2%)・「やや下がった」(26.9%)と、約4割が連休明けにモチベーションの低下を感じていた。一方、「やや上がった」(6.1%)と「大きく上がった」(3.3%)は合計で1割未満にとどまったことから、連休明けにモチベーションを上げられる人が極めて少ないこともうかがえた。

「仕事を辞めること」に対してはポジティブなイメージが多数に
続いて、「仕事を辞めることに対するイメージ」について尋ねると、「心や体を守るために必要なこと」(32.0%)、「自分らしく生きるための選択」(30.2%)、「新しい挑戦への第一歩」(26.9%)などが上位となった。仕事を辞めることについて、ポジティブなイメージを持っている若手が多いようだ。
“退職時の困難”の経験が、現在の職場でのストレスにつながることも
同社は、過去の退職経験が現在の価値観にどの程度影響を与えているのかを調べるべく、「集団やグループを辞める際に、困難や課題を感じた経験の有無」について尋ねた。すると、半数に迫る人が「ある」(45.3%)と回答したという。そこで、「現在、会社や上司に対して自分の気持ちを伝えることに強いストレスを感じるか?」と質問し、回答割合を前問の回答別に比較した。その結果、辞める際に困難や課題を感じた経験が「ある」と回答した人では、「とても感じる」が30.6%、「やや感じる」が47.1%となった。一方、「ない」と回答した人では、「とても感じる」が9.2%、「やや感じる」が28.9%となっている。この結果から、辞める際に困難を感じたことがある人ほど、現在も会社や上司への自己表現に強いストレスを抱えている様子がうかがえる。

退職代行サービスに対しては「合理的な選択」、「精神的な助け」などの声
最後に同社は、「退職代行サービスについてどう感じるか?」と尋ねた。すると、「自分が使うイメージは今のところない」が37.3%で最多となった一方で、以下には「状況によっては合理的な選択肢だと思う」(35.6%)、「精神的な助けになる人もいると思う」(33.9%)などの肯定的な意見が続いた。また、併せて「退職代行サービスのメリット」についても尋ねると、「精神的な負担が大きく軽減される」(32.8%)、「上司との対話を避けられる」(28.8%)、「辞めたい気持ちを代弁してもらえることで安心できる」(20.0%)などが上位となった。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000149471.html