株式会社学情は2022年10月20日、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、24卒生)を対象に実施したアンケート調査の中から、「成果に応じた給与体制」に関する結果を発表した。調査期間は2022年9月30日~10月5日で、23卒生330名から回答を得た。これにより、“成果に応じた給与体制”に感じる魅力度や、ジョブ型採用への関心度などが明らかとなった。
24卒生の半数以上が“成果に応じた給与体制”に「魅力を感じる」と回答。ジョブ型採用への関心も高い傾向に

「成果に応じた給与体制」に魅力を感じる学生が半数を超える

これから就職活動をする24卒生は、「成果に応じた給与体制」をどのように受け止めているのだろうか。まず、学情が「個人の成果に応じて給与が決まる給与体制は魅力的ですか?」と質問すると、「魅力を感じる」が18.2%、「やや魅力を感じる」が35.2%で、合計53.4%となった。

「魅力を感じる理由」についてのフリーコメントからは、「業務の遂行やスキルを磨くモチベーションになる」や「自身の仕事や能力が評価されると嬉しく思う」、「魅力的に感じるが、評価制度が明確であることが重要だと思う」といった声があがった。
個人の成果に応じた給与体制は魅力的か

「年功序列型」よりも「成果に応じた給与体制」に魅力を感じる学生が多数派に

次に、同社は「個人の成果に応じて給与が決まる給与体制が魅力的と感じる」と回答した学生に対し、「『個人の成果に応じて決まる給与体制』と『年功序列型や終身雇用型の給与体制』はどちらが魅力的ですか?」と尋ねた。すると、「個人の成果に応じて決まる給与体制」を選択した学生が合わせて55.8%となった。一方で、「年功序列型や終身雇用型の給与体制」は26%となり、「成果に応じた給与体制」と2倍以上の差があった。

フリーコメントには、「年齢によって給与が上がる企業よりも、成果に応じて給与が決まる企業のほうが、会社としてのパフォーマンスも高くなると思う」、「成果に応じた給与体制のほうが、自分が早く成長できると思う」といった声が寄せられた。
「成果に応じた給与体制」と「年功序列型の給与体制」ではどちらが魅力的か

7割以上が「ジョブ型採用」に興味を示す

続いて、「『ジョブ型採用』に興味はありますか?」と同社が尋ねると、「興味がある」が32.1%、「どちらかと言えば興味がある」が39.7%で、合計71.8%だった。同社は、「『成果に応じた給与体制』に魅力を感じる学生が多いことから、『ジョブ型採用』にも関心が集まっているのではないか」と推測している。
ジョブ型採用に興味はあるか
本調査より、24卒生は「年功序列型の給与体制」よりも「成果に応じた給与体制」に魅力を感じていることがわかった。「ジョブ型採用」にも多くの学生が関心を示していることから、自社の採用計画や給与体制を検討する際の参考にしてみてはいかがだろうか。

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