複数タイプのインターンシップを実施する中堅企業

今度は「オンライン形式」についても見てみましょう。まずは「オンライン形式」で実施したインターンシップの「日数タイプ」です[図表14]
[図表14]「オンライン形式」で実施したインターンシップの日数タイプ
「オンライン形式」で長期間のインターンシップを実施するのは、主催する企業にとっても、参加する学生にとってもハードルが高いことは想像できます。「1週間以上」のインターンシップを「オンライン形式」で実施した企業は、大企業でこそ21ポイントと2割を超えますが、中堅企業は13ポイント、中小企業では8ポイントにとどまります。最も多かった日数タイプは、中堅企業と中小企業は「半日程度」で、それぞれ60%、75%におよびます。ただし、大企業では29%と他の企業規模とは大きな開きがあり、「対面形式」同様、「オンライン形式」でも「半日程度」で実施する企業は多くないことがうかがえます。大企業で最多は「1日程度」の36%で、中堅企業の20%、中小企業の8%を大きく上回ります。

企業によっては、同じタイプのインターンシップを複数回開催するだけでなく、全く別のタイプのインターンシップを開催することもあります。「対面形式」と「オンライン形式」という違いもあるでしょうが、「対面形式」で複数タイプ、「オンライン形式」で複数タイプということもあります。「1日程度」タイプで内容が全く異なるプログラム構成で実施することもあれば、初期は「1日程度」タイプで広く学生を集客し、参加学生の一部を次のステップとして、より中身の濃い「2~3日程度」タイプへ誘導することもあります。この設問は複数選択方式ですので、各選択肢のポイント(割合)の合計は100ポイント(%)を超えます。100ポイントを超えた数字が大きいほど、より多くの日数タイプが選択されたことになり、企業が複数タイプのインターンシップを実施した割合のひとつの目安になります。

「対面形式」のポイント合計を見ると、全体では134ポイント、大企業で133ポイント、中堅企業で147ポイント、中小企業で122ポイントとなっており、中堅企業が最も複数タイプのインターンシップを実施していることがうかがえます。一方、「オンライン形式」のポイント合計を見ると、全体では114ポイント、大企業で107ポイント、中堅企業で120ポイント、中小企業で116ポイントと、「対面形式」と比べて総じてポイントは低く、複数タイプはさほど実施されていない様子です。ただ、こちらでも中堅企業のポイント合計が最も高くなっています。大企業のほうが、さまざまなプログラム構成のインターンシップを実施している印象がありますが、日数タイプで分類すると同じ日数のものが多いものと考えられます。

最後に、「オンライン形式」で実施したインターンシップの内容について見ていきましょう[図表15]
[図表15]「オンライン形式」で実施したインターンシップの内容タイプ
「対面形式」で見られたような大企業だけが他の企業規模の企業と傾向が異なることはないものの、「ケースワーク/グループワーク」についてのみは、やはり中小企業での実施率が極端に低くなっています。大企業71%、中堅企業80%と7~8割の企業が実施しているのに対して、中小企業は33%と3分の1に過ぎません。1回当たりの参加学生数の少なさや、「ケースワーク/グループワーク」のテーマ設定や運営方法についての知識・スキル不足などが理由として考えられます。

次回は、各選考ステップの開始予定時期など、より具体的な2023年新卒採用の活動状況を見ていきたいと思います。

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