国内大手製薬メーカーである住友ファーマ(旧:大日本住友製薬)株式会社様は、2033年に「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」の地位確立を目指し、戦略的人員配置や次世代リーダー育成に積極的に取り組むべく、2018年に「SAP SuccessFactors」を導入しました。
今回は、導入背景や成果、キャプランへの評価などについて、執行役員の樋口敦子様、人事部長の山崎浩二様にお話しを伺いました。
人事データを体系的に集約し、戦略的に活用すべく「SAP Success Factors」を導入
――貴社は、2018年に「SAP SuccessFactors」を導入されましたが、その背景には、どのような課題があったのでしょうか。樋口様:製薬業界は、市場環境や技術動向、グローバル化の波など、さまざまな面で大きく変化をしています。そのなかで持続的な成長を遂げるには、人材戦略が非常に重要です。弊社では、社員一人ひとりの能力開発や最適な配置と、変革を加速する次世代リーダー人材の抜擢や育成を重点施策として掲げ、人事データを効率的・効果的に利活用したいと考えていました。
しかし、足元のところでは、データが体系的に整理されていないという課題がありました。各本部の人事担当者がそれぞれ情報を管理しており、本社の人事担当者でも全体を十分捉えられておらず、利用しにくい状況だったのです。また、現場の管理職が部下の情報を得るには、その都度人事に問い合わせをしなければなりませんでした。そこで情報を集約して、戦略的な育成・配置へ活用していくこと、そして人事部だけではなく管理職も情報にアクセスしやすい環境をつくるべく、タレントマネジメントシステムの導入を決定しました。
――数多くあるタレントマネジメントシステムのなかから、なぜ「SAP SuccessFactors」を選定されたのでしょうか。
樋口様:以前はデータを「保有・管理する」という捉え方で、人事担当者が扱い方を理解していればよかったため、Excelを中心に情報を蓄積していました。しかし、人材の育成や配置にデータを「活用する」ためには、人事部だけではなく各部門の管理職も利用しやすいシステムでなければ、せっかくデータを体系的に整理できたとしても、有効活用されず戦略に活かすことができません。そこで、ユーザビリティの高さを重視して選定をしました。
「SAP SuccessFactors」導入の一番の決め手は、柔軟にカスタマイズができ、ダッシュボードも見やすいことです。また、個々人のデータへ容易にアクセスできることに加え、全社横串でデータを表示・分析できることも魅力に感じました。
山崎様:ご存知の通り、タレントマネジメントシステムは数多あり、さまざまな会社から営業アプローチがありました。そのなかでキャプランさんは、商品の魅力を通り一遍に説明するのではなく、顧客に寄り添う姿勢が感じられたのです。弊社の人事課題を的確にとらえ、解決に向けた提案を積極的にしてくださいました。
提案内容も過剰な売り込みではなく、中長期的な視点で段階的な機能追加や最適な運用方法まで、きめ細やかに提案をしてもらい、非常に信頼できると思いました。
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