株式会社明治は2024年1月30日、DX推進の一環として、新たな価値創造と業務効率化の実現を目指す従業員向け生成AIツール「meiji AI Talk powered by ChatGPT」の運用を開始したと発表した。本ツールは、2024年1月15日より、従業員約1万人を対象として順次展開していくという。
「従業員向け生成AIツール」を明治が運用開始。従業員の知見を掛け合わせ、新たな価値創造と業務効率化の実現を目指す

DX推進の一環として「従業員向け生成AIツール」を運用し、新しいアイデア創出の補助や業務効率の改善へ

明治は2024年1月15日より、従業員約1万人を対象として、日本マイクロソフト株式会社が提供する「Azure OpenAI Service」(※)を活用し、同社の環境にあわせて構築した生成AIツール「meiji AI Talk powered by ChatGPT」の運用を開始した。

「meiji AI Talk powered by ChatGPT」は、同社の環境にあわせて構築した対話型の生成AIツールだ。同社従業員のパソコンに順次導入し、いつでも本ツールにアクセスすることが可能なほか、従業員が入力した情報が外部に漏洩することがないようセキュリティに配慮した環境を設定し、いつでも安心して生成AIを業務に活用できるようにしている。本ツールの社内浸透・安全稼働を図ることで、新しいアイデア創出の補助や業務効率の改善など、幅広い場面での活用を目指していくという。

※Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標
「meiji AI Talk powered by ChatGPT」画面イメージ

「利用ガイドラインの整備」や「注意喚起」を行い、生成AIの懸念点を解消

生成AIは、新たな価値創造と業務効率化が期待される一方で、利用方法によってはプライバシーやコンプライアンス上の問題にあたる可能性や、回答に誤情報が含まれる場合がある。そこで、本ツールを展開するにあたり、生成AIの利用ガイドラインを整備するとともに、利用時には都度画面上に“絶対条件(おやくそく)”を表示することで、注意喚起を行っている。

さらに今後は、同社が保有する独自データおよび従業員の知見を生成AIと掛け合わせることで、本ツールを同社独自のものとして進化させるという。同社は、健康価値を届ける企業として、新たな価値創出に向けて取り組んでいきたい考えだ。
利用開始時の注意喚起画面
AIの活用は、企業がDXを推進するための有効な手段の一つである。自社でもこうした取り組みを参考に、業務の効率化や新たな価値の創造を目指していきたい。

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