ProFuture代表の寺澤です。
4月27日、リクルートワークス研究所より、「第38 回 ワークス大卒求人倍率調査(2022 年卒)」が発表となりました。本調査は、例年1月末から3月初旬にかけて行われており、昨年も同時期に調査は実施(以下、「2月調査」)されたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響があまりにも大きかったため、その後6月に再度調査をし直し(以下、「6月調査」)、「第37回 ワークス大卒求人倍率調査(2021年卒)」の発表は8月にずれこむという事態になりました。昨年の2月調査では、2021年卒の求人倍率は「1.72倍」であったものの参考値にとどめられ、統計データとしては6月調査の「1.53倍」が使用されています。
今回発表されたデータを見ると、2022年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.50倍と、前年6月調査の1.53倍よりさらに低下したものの、0.03ポイントの微減にとどまっています。リクルートワークス研究所によれば、従業員規模1000人未満の企業で採用予定数は減少したものの、従業員規模1000人以上の大手企業を中心に採用意欲が回復しているとのこと。それにより、全国の民間企業の求人総数は、前年の68.3万人から67.6万人へと0.7万人の減少にとどまるとともに、学生の民間企業就職希望者数は、前年の44.7万人から45.0万人へと0.3万人増加していることもあり、求人倍率の低下幅は微減にとどまったようです。私の実感としては、もう少し求人倍率は低下しているのではと感じていますが、今回のデータをご覧になられての皆さんの感想はいかがでしょうか?

「面接が苦手」を理由に、就活を不安視する学生たち

さて、今回は3月15日に「楽天みん就」の2022年卒業予定の会員学生を対象にして実施した「2022年卒学生の就職活動動向調査」の結果について紹介したいと思います。

まずは、就職意識の面から見ていきましょう。「就職活動についてどう思うか」を聞いたところ、「楽観派」(「楽観している」と「やや楽観している」の合計、以下同じ)は、文系で2割(20%)、理系でも3割(32%)にとどまり、「不安派」(「不安である」と「やや不安である」の合計、以下同じ)は、文系で66%と3分の2にも達し、理系でも過半数(54%)に及びます[図表1]
「不安派」に対して、その不安の内容を回答してもらった結果が[図表2]です。文系・理系ともに「面接が苦手だから」がトップで、それぞれ59%、54%と半数以上の学生が選択しています。次いで、「内定を得られるか不安なので多くの企業にエントリーする必要がある」が文系では57%と、こちらも半数以上の学生が回答し、理系でも45%と半数近い学生が不安に感じています。こちらが後で見る「プレエントリー社数」にも表れているようです。
文系では「筆記試験が苦手だから」が45%で3位になっているのに対して、理系では21%にとどまります。文系における「苦手とする筆記試験」とは、理数系領域のことを想定しているものと推測されます。その他の項目では、「エントリーシートが大変そう」や「新型コロナウイルスの影響で採用が減少しそう」「オンラインでの採用選考で自分の人柄や熱意を伝えられるか不安である」がいずれも上位にランクインするなど、文系と理系で大きな傾向の差異は見られません。

アピールしたい能力は「チームで働く力」