第8回 株式会社マネジメント・サービス・センター創立

94歳現役人事コンサルタント、梅島みよが行く

山口で順調に「一人教育コンサルタント業」をしていたある日、米軍時代の友人が「東京で一緒にコンサルタントの会社を創ろう」と誘いの電話を掛けてきました。その頃思いがけず、夫には本社へ転勤の話があったので、私は迷わず彼らと一緒に会社の創立に加わると決めました。
東京という大都会で大丈夫かと不安もありましたが、昔からの友人6人で、株式会社を設立するのは夢のようです。たとえ行く手に山や谷があっても、新しいことを始めるのは心が躍ります。みんながその気になって懸命にやれば必ず出来ると信じて、恐れず、諦めずにやろうと思いました。

会社の設立準備を始めたのは1965年からですが、新会社、株式会社マネジメント・サービス・センター(MSC)が誕生したのは1966年の9月6日のこと。そこに到るまでに、友人達は熱心に活動して会社を立ち上げました。私は申し訳ないことに、長年の顧客の要請で1カ月間も欧州旅行へ出掛けました。帰国時、空港には設立の全メンバーが出迎えてくれ、いろいろと苦労話を聞かせてもらいつつ、その夜は大パーティとなりました。

小人数ながら、全員が心を合わせて励み、一つの経営コンサルタント会社が誕生しました。ビジネスを始めてから、各社に伺って、社員研修を実施してみると、受講生の中で、新支店のオープンや新事業部の立ち上げなど、新しい仕事を命じられてやり遂げた人達は、みんな明るく自信があり、その仕事を通じて大きく成長していることに気がつきました。新しく何かを始めるという経験は、本人のキャリア形成にとって、ビジネス・ライフ上の大きなエポック・メーキングとなっているのです。

MSCは小さい会社ですから、まずは顧客数を増やさなければと、みんなで顧客訪問に駆け廻りました。男性コンサルタントは管理者訓練を売り込むと、次第に忙しくなり、収益をあげ始めました。その頃は、多くの会社が社員の採用数を増やしている時でした。特に女性社員は、結婚まで2〜3年しか勤務しないこともあって採用数が多く、新入女子社員教育の注文が増えました。どこの会社も女子社員教育に女性講師を望みますが、当時、MSCでは女性講師は私一人です。身一つでは手に負えません。

顧客の要望に答え得る女性講師を増やさなくてはと思っていた時、幸いにも、この仕事をやりたいと、2人のべテラン女性が来社してくれたのです。「助かった!!」と、私は思わず胸をなでおろしました。直ぐ採用して育成し、仕事をして貰ったところ、顧客の評判も上々。さらに増やしていこうと思い、次の募集を計画しました。
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著者プロフィール

株式会社マネジメント サービス センター 顧問 梅島 みよ

1924年、静岡県出身。1944年津田英学塾卒業。在日米陸軍司令部(訓練課)で管理者訓練トレーナーとして勤務した後、日立製作所を経て、訓練コンサルタントとして独立。1966年には、米軍時代の仲間と共に経営・人事コンサルタント会社である株式会社マネジメント サービス センター(MSC)を設立。同社社長、会長を経て、現在は顧問を務める。日本における経営・人事コンサルタントのパイオニアとして知られている。


梅島みよ氏 著書『今を生きる90代女性のビジネス・ライフ』

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