プレスリリース
DX時代、新卒採用の新常識 最終面接はリアルへ回帰、「4社に3社」が対面のみで実施
毎年実施している企業アンケート調査のうち、一次面接および最終面接の実施方法について経年分析をおこなった。新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認された2020年1月から、感染症法上の位置づけが5類に移行した2023年5月までを日本のコロナ禍と定義すると、2021年卒・2022年卒・2023年卒の大学生・大学院生を対象とした新卒採用活動が“コロナ禍の新卒採用”にあたる。
一次面接は、コロナ禍二年目である2022年卒採用から「オンラインのみ」が主となっており、その傾向はコロナ禍後も変わらず、約9割の企業が一次面接はオンラインのみで実施している。オンライン面接は、場所や時間の制限にとらわれず効率的に行うことができ、一次面接=対象者が多く、できるだけ多くの応募者の面接を行いたい企業にとって、オンライン実施は理にかなった手法として広まったことがわかる。
(表① 一次面接の実施方法(2021年卒採用~2026年卒採用)参照)
応募者にとっても、オンライン面接は参加しやすいメリットがある。企業の内々定者に実施した調査では、「一次面接と二次面接がオンラインで、地方在住の身としては助かりました」「海外からの就職活動だったため不安を感じていたが、選考がオンラインだったため非常にスムーズに就職活動を進めることができた」といった声があった。
他方、最終面接では「リアル回帰」の傾向が明確に見てとれる。コロナ禍一年目にあたる2021年卒採用では、リアルのみ実施の企業は34.0%だったが、その後、その割合は徐々に増え、2025年卒・2026年卒採用では4社に3社(73.0%)がリアルのみの実施となっている。企業からは、「最終面接前にオフィスを案内して、会社の雰囲気を感じ、“ここで働く”というイメージをもってもらうようにしている」「応募者と直接会ってやりとりすることで、社員や会社の雰囲気とマッチするか掴んでいる」といった意見があった。見極めだけでなく惹きつけの効果を期待してリアルのみの実施としていることが窺え、最終面接においては、リアル実施を主とする傾向は今後も変わらないものと思われる。
(表② 最終面接の実施方法(2021年卒採用~2026年卒採用)参照)
応募者にとっても、最終面接のリアル実施については、上記で挙げたような会社の雰囲気の把握や働くイメージの促進につながっている。企業の内々定者に実施した調査では、「最終面接で実際に会ってお話しして、自分を魅力的に思っていただき、内定をいただけたのかなと感じました」といった声もあり、最終段階において実際に会って判断されることで、ポジティブな納得感が生まれているようだ。