2025年度版:新入社員の傾向と育成戦略レポート

株式会社マネジメントサポートでは、2012年度より毎年「新入社員の傾向と育成戦略」に関する分析レポートを作成しています。2025年度版では、新入社員研修に参加した延べ540社・11,000名のうち、受講者アンケートにご協力いただいたデータと講師レポートを基に、今年の新入社員の特性や行動傾向を分析し、それに基づいた教育戦略を整理しました。

企業においては、変化対応が常態化するなか、新入社員の適応力や柔軟性は大きな戦力となります。従来の知識伝達型の教育ではなく、自社の文化に根ざした行動変容を促す支援が、これからの育成には求められています。

主な内容の概要は以下の通りです。

【講師レポートの考察による新入社員の特性と行動傾向】
新入社員の特性と行動傾向について、「対人特性語」および「講師レポート単語頻出」分析を用いて多角的に検証しています。「対人特性語」では、講師が新入社員の行動を表現する言葉を30語の中から3単語を選び集計することで、近年の新入社員の特徴を把握。2025年度では「素直」「真面目」「協調的」「和やか」などの協調的かつ誠実で安定感のある印象を与える語が多く並びました。また、2023年度に見られた「内向き」「甘えん坊」「臆病」など、内向的、消極的な傾向は減少しています。「講師レポート単語頻出」では、講師レポートに頻出する単語を分析し、教育の成果や課題を言語的に可視化。今年度から「受講者アンケート」の単語頻出と比較するなど、講師が重視している点や評価と新入社員の関心度のギャップから、教育設計や指導方法にも言及しています。

【新入社員アンケートから見る研修成果と課題分析】
新入社員研修後に実施したアンケート調査から、研修理解度や満足度、課題点を分析しています。また、今年度からは、「学生から社会人への意識改革」「ビジネスマナーの基本」「電話応対」など、研修項目ごとの理解度を集計しております。多くの新入社員が「実践的で役立つ」「完全に理解できた」「よく理解できた」と80%を上回る回答が得られました。一方で、どの項目においても「あまり理解できていない」と回答する新入社員もいらっしゃいました。さらに、
不安な点として「自身の能力、スキル」「人間関係や上司とのコミュニケーションに関する不安の声も聞かれました。
これらのアンケート結果を踏まえたオンボーディング施策や育成設計にぜひ、お役立てください。

【育成戦略と研修提案:持続的成長のために】
以上の分析を踏まえ、新入社員の早期戦力化と長期的な成長を支援するための育成戦略を提示しています。特に、「人的資本経営」に基づいた新人研修の5つの核心要素を解説し、新入社員のフォローアップ施策や指導者研修など、現場での実行可能な研修プランを具体的に示しています。実例としては「社会人基礎力アップ研修」「ロジコム指導法」などを取り上げ、即効性と持続性を両立した人材育成を提案しています。
以上、詳細内容につきましては、本資料をダウンロードいただきご覧くださいませ。

本資料が、現場での人材育成の課題解決や、研修の見直しをご検討されている企業の皆さまにとって、有益なヒントとなることを願っております。ぜひご活用ください。
受講者アンケート・研修講師所感集計分析:2025年度版:新入社員の傾向と育成戦略レポート