「ウェルビーイング(well-being)」は、人が幸福で心身ともに健康な状態にあり、かつ社会的にも満たされている状態を指した言葉です。そもそも、社会福祉や医療、心理などの領域で用いられていた言葉ですが、「従業員の健康が、組織にも良い影響をもたらす」という考え方から、HR領域でも重要視されており、近年、人事施策にウェルビーイングの概念を取り入れる企業が増えています。

ウェルビーイングが近年注目されている背景にあるのが、「価値観の多様化」、「人材の不足や流動化」、「働き方改革の推進」、「新型コロナウイルスの感染拡大」などです。企業は、事業を継続・拡大するために、採用競争を勝ち抜いて優秀な人材を採用し、働き続けてもらうことが欠かせません。それには、待遇の優位性だけでなく、家族も含めた従業員が「満たされた状態=ウェルビーイングな状態」を作ることが求められます。

また、SDGsにおいても、ウェルビーイングについて言及されている項目があり、今後さらに注目度が高まっていくと考えられます。