「アイスブレイク」(ice break)は氷を解かすという意味で、会議や商談などで初対面の人が集まった時に緊張をときほぐすこと、あるいはその手法を指します。

初対面の人が集まった時、お互いに緊張を感じるのは当然のことです。しかし、そのままでは有益な話はできません。そこでその場の中心となる人物は、和やかな雰囲気を作り、話し合いに積極的に参加してもらうよう働きかける必要があります。

アイスブレイクの代表的な手法には、少し変わった自己紹介や、簡単なゲームなどがあります。

自己紹介の手法としては「積み木自己紹介」「他己紹介」「実は、自己紹介」などが知られています。

「積み木自己紹介」とは、参加者の名前を覚えるための手法です。最初の人が「◯〇です」と名前を言い、次の人は「◯〇さんの隣の××です」と続けます。そして「◯〇さんの隣の××さんの隣の△△です」と繋げていきます。次第に覚えるのが大変になりますので、全員でフォローしながら続けます。参加者の名前が何度も出てくることになりますので、自然と覚えられるというわけです。

「他己紹介」は、2人でペアになってインタビューし合い、その後、みんなの前でその人のことを紹介する手法です。

「実は、自己紹介」は、必ず「実は」という言葉を入れて自己紹介をするという方法です。「実は」と入れることで、趣味などプライベートのことも話しやすくなります。

ゲームの手法としては「バースデーライン」
「部屋の四隅」などがあります。

「バースデーライン」はみんなで円になり、身振り手振りだけで自分の誕生日を他の参加者に伝えるというゲームです。最後に誕生日の早い順に並び、端から誕生日を言っていきます。

「部屋の四隅」は部屋の四隅に「はい」「いいえ」「ときどき」「わからない」と書いた紙を貼っておき、質問に対して自分が思う場所に移動するというものです。体を動かすことで、互いに話しやすくなります。

アイスブレイクは他にもさまざまな手法が考案されていますので、自分のキャラクターや集まる目的などに合わせてチョイスするとよいでしょう。