人事を変える集合知コミュニティ HRアゴラ

重本  由宇の記事一覧

  • 環境激変時の人事評価

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    人事全般2020年07月01日 14:51

    新型コロナウィルス感染拡大により経営環境は激変した。業績への影響も多大なものがあるはずだ。そうなると、人事評価にも大きな影響がある。特に、業績評価をどうするかは大きな課題となる。 今回のコロナウィルス禍以外にも、地震や台風などの自然災害、不祥事によるイメージダウン等で業績が大きく悪化することがある。このような環境激変時の人事評価をどうするかを能力・行動評価と業績評価に分けて考えてみよう。 まず、能...

  • 新型コロナウイルスに伴う社員の休業と賃金

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    労務2020年04月06日 12:27

    新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、社員を休業させる企業はさらに増えてくると思われる。感染した社員はもちろん、感染を疑われる社員に出勤を控えるよう要請する企業は多いだろう。在宅勤務で対応できればよいが、業種や職種、企業規模などの要因で、対応が難しい企業もあるはずだ。 こういった場合の賃金をどうするかについて、厚生労働省のサイトにQ&Aがあるので確認してみたい。 Q&am...

  • プラスだけの人事評価

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    人事全般2020年01月03日 07:40

    正月ということで、「こんなのがあったらいいな」と普段考えている制度のご紹介を…。 人事評価を実施するうえで重要な原則の1つに加点主義がある。短所ばかりでなく長所を積極的にとらえ、評価していきましょうというものだ。 ただ、業務を適正にマネジメントしようとすると、部下の悪い点ばかりが目に付き、注意や指導が多くなるのも事実だ。評価の際には、部下のミスや失敗が次々と思い浮かび、どうしても減点主...

  • プレイングマネジャーの部下育成

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    人材育成2019年11月01日 10:05

    部下育成は管理者の重要な仕事の1つだが、最近は多忙で部下育成したくてもその時間がないとの嘆きの声を聞く。厚生労働省の平成30年度「能力開発基本調査」でも、人材育成に関する問題点として、「指導する人材が不足している(54.4%)」、「人材を育成しても辞めてしまう」(53.5%)に続き「人材育成を行う時間がない(47.8%)」が挙げられている。 多忙の原因の1つに、管理者自身がプレーヤーとしての...

  • 転勤したくない人が増えている

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    人事全般2019年09月06日 08:21

    先般、大手化学メーカーの育児休業復帰者への転勤命令をめぐって、会社の対応の仕方に非難が集まった。 おそらく10年前であればこのような事態にはならなかったはずだ。SNSが普及していなかったこともあるが、そもそも、内心不満があったとしても「転勤はビジネスパーソンの定め」と本人そして家族も受け入れたのではないだろうか。 大勢に大きな変化はないと思うが、そのような考え方は徐々に薄れつつあるよう...

  • 高プロ制度の導入企業がない理由

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    労務2019年07月05日 07:54

    2019年4月から施行された高度プロフェッショナル制度(脱時間給制度)だが、導入企業は皆無に近いようだ。5月20日の毎日新聞によると、導入後1ヶ月で適用を受けた労働者はわずか1人だけであることが厚生労働省への取材でわかったとのこと。また、5月5日の産経新聞では、主要企業へのアンケートで、導入する考えがあると回答したのは1%と報じている。1%といってもアンケート対象企業は116社なので1社だけのよう...

  • 「調整給」の解消

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    人事全般2019年05月03日 08:28

    企業の給与規程や支給明細を見ると、よくあるのが「調整給」あるいは「調整手当」(以下、調整給で統一)である。 調整給は、「各種の原因によって生じる労働者の賃金の不均衡を是正」(日本経団連出版「人事・労務用語辞典」)するもので、金額としては、大体数千円からせいぜい数万円程度と比較的少額が多い。 調整給の内容は、大きく次の3つに分かれる。 1.給与制度の改定に伴って発生したもの 新た...

  • 浮いた残業代を賞与に

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    人事全般2019年03月01日 09:40

    時間外労働削減に取り組む際、浮いた残業代をどうするかというのは大きな課題となる。何もしなければ、社員は収入が減ることになるので、削減への意欲がそがれてしまうからだ。 企業としては、社員に何らかのメリットがあることを、できるだけわかりやすい形で示したい。対応としては、基本給や手当の増額、福利厚生の充実、人材開発への投資などがあるが、その1つが賞与原資にするという方法である。 昨年6月に、...

  • 評価コメントの書き方

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    人事全般2019年01月04日 07:52

    新年おめでとうございます。働き方改革が本格始動するなか、素晴らしい1年になりますよう、今年もよろしくお願い申し上げます。 さて、年が明けて人事評価に入る企業も多いと思う。評価シートには、1次・2次評価者それぞれが評価について意見・所感を述べる「評価コメント欄」がある。そして、この評価コメントを苦手とする評価者がたくさんいる。 苦労の挙句、「真面目に業務に取り組み、後輩指導も熱心であった...

  • 育児休業職場復帰者の配置転換

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    労務2018年11月02日 08:05

    育児休業を終了して職場に復帰しようとする際、組織変更で職場がなくなっていたり、既存の人員で業務が回っていたりして、原職場への復帰が困難となる場合がある。このとき、どのような対応をするのがよいかポイントを整理してみたい。 育児介護休業法では、育休終了後における就業が円滑に行われるよう、労働者の配置その他の雇用管理等に関して必要な措置を講ずるよう事業主の努力義務を定めている(22条)。必要な措置...

  • サバティカル休暇の効果

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    人事全般2018年09月07日 08:31

    求人サイトを運営するアトラエという会社では、勤続3年以上の全社員に、3年勤務するごとに連続1ヶ月の長期有給休暇を付与している。年次有給休暇とは別の制度で、取得目的も問わないという。 このように長期勤務者に対して1ヶ月以上もの長期休暇を与える制度は「サバティカル休暇」と呼ばれるもので、欧米企業で導入が増えている。日本では、一般に長期休暇といえば、永年勤続の褒賞として与えられる場合が多く、たとえ...

  • 目標管理の公開

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    人事全般2018年07月06日 13:51

    目標管理を実施する企業は多く、その運用の仕方も様々だ。 運用にあたって、お勧めしたいのが目標の公開である。社員が設定した目標を、社内LAN等を通じて他の社員が見られるようにするのだ。もっとも、そのような企業は少なく、本人と上司だけで共有するケースがほとんどだと思う。 公開のメリットには次のものがある。 ① 目標を共有することで、周囲の理解や協力が得られやすくなる ② 見られても...

  • 裁量労働制を適正に運用するには

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    労務2018年05月04日 09:10

    裁量労働制の拡大を巡って国会が紛糾した。経営側の意向を受けた与党が推進の立場に立つのに対し、残業代なしでの長時間労働を懸念する野党が反対の立場に立つというのが大まかな構図である。 当初、働き方改革法案の中で関心を持たれていたのは高度プロフェッショナル制度(脱時間給制度)の方だったが、厚生労働省のデータ不備などもあって、専ら裁量労働制が注目を集めることとなった。結果としては、法案から削除され、...

  • 自社講師による研修のすすめ

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    人材育成2018年03月02日 08:17

    先般、ある企業から、評価者研修の実施にあたって人事部門の社員が講師を務めるので、その養成をしてほしいとの依頼があった。筆者は普段から、社員(特に若手・中堅)の人材育成には、研修講師をするのが非常に有効と考えていたので、快く引き受けた次第である。 自社で研修を行うメリットとして、まず、一番に考えられるのは、講師体験を通じて本人の能力開発ができることである。多数の人に何かをレクチャーするというの...

  • ベアの方法

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    人事全般2018年01月05日 09:55

    2018年が明けた。今年は働き方改革の法制化がどうなるか、企業の生産性革命は進むのかなど、人事関連からも注目したいテーマが多々ある。 ところで、年明けは春闘開始の時期でもある。実際に労働組合と交渉するかどうかはともかく、ベースアップ(ベア)を考える企業も多いだろう。 ベアとは、賃金表の改定により賃金水準を引き上げることである。ただし、下記に述べるとおり、必ずしも賃金表でなくても、一定要...