株式会社月刊総務は2023年2月13日、「2023年の総務についての調査」の結果を発表した。調査期間は2023年1月12日~25日で、同社発行誌の読者等154名から回答を得た。これにより、2023年に総務として注力したいテーマや、経営判断における総務の影響力などが明らかとなった。
約8割の総務が「経営判断への影響力がある」と実感。コロナ対策を経て、2023年の注力ポイントは“社内コミュニケーション”か

2023年に総務として注力したいのは「社内コミュニケーション」が最多

多角的な視点から企業を支える「総務」として働く人々は、求められる役割や課題に対してどのように感じているのだろうか。月刊総務ははじめに、「直近の3年間で総務の仕事量に変化があったか」を尋ねた。すると、「仕事量が増えた」との回答は6割以上におよんだという。

そこで同社は、「2023年に総務として力を入れたいテーマと、2022年に総務として力を入れたテーマ」を尋ねた。すると、2023年に注力したいテーマは「社内コミュニケーション」が54.5%と最も多く、以下、「オフィス環境」が48.2%、「DX」が37.7%と続いた。また「その他」には、「メンタルヘルスの指針の社内展開」や「人材育成(リスキリング)」、「女性職員の管理職登用」といった回答もあがったという。

一方で、2022年に総務として注力したテーマでは、「コロナ対策」が62.3%と最も多く、以降、「オフィス環境」が55.2%、「社内コミュニケーション」が46.8%となった。「その他」には、「人事評価制度改定」や「コーポレートガバナンス」、「コンプライアンス意識の徹底」といった声が寄せられたとのことだ。
総務として2023年に注力したいテーマ/2022年に注力したテーマ

経営判断において「総務の影響力がある」が約8割

次に同社は、「経営判断において総務の影響力があると思うか」を尋ねた。その結果、「とても影響力がある」(18.8%)と「やや影響力がある」(58.4%)の合計は、77.2%と8割に迫った。
経営判断において総務の影響力があると思うか

2030年に望む立場は「経営の参謀」、一方で現在の立場は「なんでも屋」が多数

続いて同社は、「2030年に総務は会社にとってどのような立場になっていたいか。また、今の総務は会社にとってどのような立場か」を尋ねた。すると、2030年に望む立場は、「経営の参謀」(63%)が最も多くを占めた。

一方で、現状の立場は「なんでも屋」(80.5%)が8割を超えて最多となった。2030年に望む立場と現状の立場では、大きなギャップがあるようだ。
総務として2030年になっていたい立場/現状の立場

目指す姿のために身につけたいのは「情報発信スキル」がトップ

次に、「2030年に目指す姿になるために、どのようなスキルを身につけたいか」を同社が尋ねたところ、最も多かったのは「情報発信スキル」(61.7%)だった。以降、「企画力」(56.5%)、「ITスキル」(50.6%)と続いた。
2023年に目指す姿になるために身につけたいスキル

総務の仕事で満足度が高いのは「仕事内容」や「やりがい」

続いて、「現在の総務の仕事における満足度」を尋ねた。その結果、「満足度が60%~100%」と高い傾向にあるのは、「仕事内容」と「やりがい」で半数以上を占めた。

一方で、満足度が60%以上とした割合が低く、60%未満との回答が多かった項目としては、「給与」や「評価」があがり、総務の課題となっていることがわかった。
現在の総務の業務における満足度

7割の総務が「正当に評価されていない」と感じている

次に同社は、「総務の仕事は正当に評価されていると思うか」を尋ねた。すると、「全く評価されていない」と「あまり評価されていない」の合計は、70.1%と7割におよんだ。
総務の仕事は正当に評価されていると思うか
調査結果から、企業で総務として働いている人々は、「仕事内容」や「やりがい」への満足度が高い一方で、「評価」に課題を感じている人も多いことがわかった。2030年に望む姿になるためにスキルを身につけたいとする人もいることから、自社における総務の業務内容や評価制度などを見直してみてはいかがだろうか。

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