
サマーインターンシップを経て、就活生の約半数が志望業界を変更
就職活動における「志望業界」や「就職先選びで重視するもの」などの決定に、インターンシップはどのような影響をおよぼすのだろうか。ハウテレビジョンはまず、サマーインターンシップに参加した学生の意識変化を調べるべく、「サマーインターンシップ前後での志望業界の変化」を尋ねた。すると、「変わらない」が53.1%、「変わった」が46.9%だった。サマーインターンシップを経て志望業界を変えた就活生が半数近くいることがわかった。
「サマーインターンシップ前」と「現在」で比較すると、外資系の人気が下降
次に、同社が“サマーインターンシップ参加前”と“現在”の志望業界について質問し、人気順にランキングを示している。「サマーインターンシップ参加前の志望業界」では、1位が「コンサル・シンクタンク業界」、2位が「日系メーカー・サービス」、3位が「外資系メーカー・サービス」、4位が「外資系金融・証券」だった。
「サマーインターンシップ前」の結果と比べると、外資系企業、特に「外資系金融機関・証券」の人気が下降傾向にあった。

就職先に求めるものは「給料・福利厚生」がトップ
次に、「就職先を選ぶ際に重視するもの」について最大3つまでの選択方式で質問し、選択率の高いものをランキングにしている。すると、「給料・福利厚生が良い」が突出して1位となった。以下、2位は「自身の成長機会」、3位は「ホワイトな労働時間」、4位は「スキル・経験が身に付く」となった。
企業から提示されると嬉しい情報は「ESや面接で何を見ているか」や「業界内での特有の強み」
続いて、同社が「募集要項以外に、企業から掲示されると嬉しい情報」について尋ねたところ、「ESや面接で何を見ているか」が最も選択率が高かった。以下、「業界内での企業特有の強みと他企業との違い」、「入社後のキャリアアップのモデルケース」、「一日のスケジュール」と続いた。企業からは、選考に役立つ情報の他、入社後の実務やキャリアに関わる情報について求めていることがうかがえる。
6割以上の24卒生が就職前から転職を想定している
最後に、「新卒で入った会社の想定就業年数」に関して同社が尋ねたところ、「今は転職を考えない」が38.8%で最多だった一方で、転職を視野に入れた24卒生の想定就業年数は、「5年以上」が26.9%で最も多かった。以下、「3~5年」が26%、「1~3年」が7.1%、「1年以内」が1.2%となった。全体の6割以上が、就職前から転職を想定していることがわかった。