「将来的に人間の仕事の大半はAIに奪われる」という考えは、生成AIの急速な発達によってさらに大きな課題となりつつある。AIの技術的進化が、仕事の内容や組織のあり方にさまざまな影響を与えることは確実だろう。本講演では、東京大学 大学院経済学研究科・経済学部教授 柳川範之氏が、AIとHRをテーマに、AIに対する人間の優位性や、その優位性を生かすための取り組み、人材評価とリスキリング、AI活用時代におけるHRの機能などを考察した。
※本記事では、講演の内容を抜粋して紹介。
AI活用時代に求められる、人事の役割や組織変革とは

AI活用時代の組織変革に必要な、「ヒトならでは」の能力を発揮できる場所探し

『ChatGPT』に代表される生成AIの進展によって、AI活用は新時代に突入しました。

AIが、社会のあり方、企業組織のあり方、能力開発のあり方、学習や人材育成を大きく変化させることは間違いないでしょう。HRに及ぼす影響も大きいことは確かで、この点をどう考えていくかが問われている時代だといえます。では、人が必要とされる領域、「ヒトならでは」の能力を発揮できる場所はどこか。これについて考え、組織や人材配置を大幅に変える必要性が生じています。

AI時代の組織変革は、どういう基準に基づき、どんな形で取り組むのか、その論点整理から始めなければなりません。「AI時代に必用となる能力をどう身につけさせるか」を考えていくことが求められているのです。

「もう人間に優位性などない」というAIの専門家もいるようですが、私なりに理解している「人の優位性」は以下の3点です。

(1)個別性の高い最終調整・カスタマイズ
(2)問いを立てる能力
(3)人に対するコミュニケーション

企業戦略、組織のあり方、人事のあり方として、これら人間に優位性のある能力をいかにして高めていくか、人間が優位性を発揮できる環境をどう実現するかが、より大きなポイントとなっているのです。

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