不明確な選考フローも影響

今度は、「企業の選考を受ける中で、志望度が下がったエピソード」について見てみましょう。

やはり人事担当者、面接官の態度を挙げる声が多くなっています。

・上から目線の質問をする面接官(理系・旧帝大クラス)
・面接官の態度や対応が悪かったとき。いきなり興味をなくされた態度を取られたときは戸惑った。志望度の高い企業だっただけに非常に残念だった(文系・上位私立大)
・人によって態度の変わる(話し方が変わる)人事がいたこと(理系・その他私立大)
・面接中にこちらをほとんど見ない、こちら側が話しやすくなる環境を作らない(文系・その他私立大)
・面接の際に明らかに興味がないような態度をとられたこと。なぜか最終面接まで進んだのですが、大したことは聞かれずに面接が終了し、そこで落ちてしまったのがすごく謎でした(文系・旧帝大クラス)
・ロボットのように質問を投げてくるだけでコミュニケーションをしない面接官に出会ったとき。面接時にあからさまにつまらなさそうな顔や反応をされたとき(文系・中堅私立大)
・面接官のテンションが低い、やる気が感じられない場合、説明を聞いてもらえているのかよく分からず、不安になる。また、そのような雰囲気の会社に勤めたいとは感じにくいと思います(理系・その他国公立大)

圧迫面接を挙げる学生も少なくありません。

・圧迫面接をされたこと。威圧的な態度や不愉快な態度を取る面接官がいると、この会社に入ってもこういうことをされるのかと思わざるを得ないし、一気に志望度が下がった(文系・早慶大クラス)
・面接官の対応が悪かったり、圧迫面接をしたりするような企業は志望度が大幅に下がる(理系・その他私立大)
・あまり話を聞いてくれる態度ではなかったり、圧迫気味だったりすると志望度が下がった(文系・その他私立大)
・説教じみていて、相手がひたすらしゃべるだけで、自分はほとんどしゃべらせてもらえない面接。しゃべってもそれは世間知らずだと言われ、正解が分からなかった(文系・早慶大クラス)

人事や社員面接官だけでなく、最終面接の社長や役員へのコメントも多くなっています。社長や役員へはなかなか進言しづらいかもしれませんが、せっかくここまで築いてきた学生との信頼関係が崩れてしまっては意味がありません。ぜひ共有していただければと思います。

・最終面接の役員の態度がひどかったこと。学生を下に見下したようなしゃべり方、貧乏ゆすりまでしてふんぞり返ってこちらの話を聞いていた。学生はマナーを守り、丁寧な言葉遣いを意識して面接に望んでいるのに、企業側のこのような態度は許せなかった(文系・上位私立大)
・社長が傲慢(ごうまん)な方だった。とても優秀な方だが、この人について行くのは無理だと感じた(文系・上位国公立大)
・座談会に出てくる社長さんの話が意味不明だったこと。伝えたいことが多いあまり、まとまっておらず、なぜこの人が社長なのだろうか、この企業に就職しても大丈夫なのだろうかと不安に思った(文系・中堅私立大)
・説明会や1次、2次面接などで接した人事の方や若手・中堅社員の方たちから良い印象を受けていたのに、最終面接の役員の態度が悪く、魅力を感じられなかったとき。このトップの下で働くのかと想像すると、嫌だなあと思ってしまった(文系・上位私立大)

オンラインならではの理由も

オンラインでインターンシップや説明会、面接を行うことが当たり前になっていますが、オンラインならではのコメントも散見されます。

・通信状況の影響で質問が聞き取れなかったため聞き返したところ、面接官が顔をしかめたこと(文系・その他国公立大)
・オンライン説明会で社長が1時間くらいずっと話しているような企業は働きにくそうだと感じた(文系・その他私立大)
・オンラインにもかかわらず1日8時間以上拘束される複数daysインターンシップに参加し、かなり辛く感じたため、志望度が下がった(文系・中堅私立大)
・Zoomでの面談や面接時、入ってくるのが遅いのに、終わったら即切るといった行動(文系・その他国公立大)
・面接やインターンなどであまりにも通信状況が悪く、意味をなさない時間になったこと(文系・早慶大クラス)
・IT企業の説明会担当者がZoomの使い方を理解していなかったこと(文系・中堅私立大)
・明らかに学生をキープしていると感じた企業に対しては志望度が下がった。「みん就」などで、学生間で連絡時期などが共有できるので、明らかに即連絡されている学生と、キープ目的で数週間後に連絡をされている学生がいる企業もあった(理系・旧帝大クラス)

そして、近年、従来からの就職ナビを凌駕する勢いで伸びてきている「クチコミサイト」の影響も見逃せません。

・企業の口コミを見て、説明会と乖離した部分があり、志望度が下がったことがありました(文系・その他国公立大)
・ネットの口コミに悪い事ばかり書かれていた、社員の方の表情が暗かった(文系・中堅私立大)
・社員の口コミを見て、説明会の内容と実態が乖離している場合は志望度が下がり、大抵は選考辞退するケースが多かった(理系・上位私立大)

せっかく最終面接まで進んでも、そこでの合否連絡に疑問を持つ学生や、内定後の企業の態度に不信感を持つ学生もいます。

・最終面接で会社まで行き対面で行ったのに、合格の人にのみ連絡をする、と言われ実際にサイレントだったこと。今まで情報収集や面接に時間とお金をかけてきたのに、メールの一通も送らないという態度から、合格でも行かなかっただろうと思った(文系・早慶大クラス)
・最終面接で落ちてしまったが、そもそも最終面接なのにもかかわらず合格者のみに通知といわれここまで頑張ってきた人に対して失礼であると感じた(文系・早慶大クラス)
・内定承諾を迷ってよいと数日時間をもらい、真剣に考えようとしていたところ、毎晩電話がかかったり、メッセージがきたり、とても待ってもらっているというよりは断れない、忘れさせないようなアプローチをされ、疲れてしまい志望が下がった(文系・早慶大クラス)
・最終面接合格後、就活を続けながら検討したいと伝えると失礼な対応をされた(理系・旧帝大クラス)

やはり多いのはサイレントへの悲痛な叫び

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