「8月」に7割超の学生がインターンシップに参加

では、2021年卒学生が、「すでに参加したインターンシップの時期」は、どうだったのでしょうか。インターンシップに参加した時期をすべて選んでもらったところ、「8月」が文系・理系ともに最多で、文系71%、理系79%となっています[図表4]。次いで「9月」が文系62%、理系65%、「10月」が文系48%、理系40%などとなっています。
第105回 9割の2021年卒生がインターシップに参加。1回の日数の理想と現実や、実際の就職との関係性とは
やはり、昨年と同様に、就職ナビがプレオープンする6月以降に参加者が増加し始め、翌7月には文系では昨年の27%から39%へ、理系でも昨年の13%から23%へと10ポイント以上も伸びており、インターンシップの開催時期自体の早期化が見受けられます。また、8~9月の夏期休暇期間を利用してインターンシップに参加する学生が多く、特に理系では、7月では23%であった参加率が8月は79%となり、50ポイント以上も飛躍的に増加していることが分かります。

今年廃止された経団連の就活ルールの中で、就職活動等が学生の本分である学業の妨げにならないよう、採用活動等の時期が定められていました。企業はこのルールを尊重し、平日のインターンシップ開催を自粛し、学生が参加しやすい夏期・冬期休暇期間での開催に集中することが影響している結果であると考えられますが、昨年より増加傾向にある10月以降の参加率を見ると、一定の参加率を保っていることが分かります。10月では文系・理系ともに4割以上の参加率であり、特に文系は、11月初旬の調査時点において11月に参加予定であるという学生は61%もあり、多くの学生が11月にも参加することが分かります。

今後参加予定のインターンシップを見てみると、「12月」が文系・理系ともに最多であり、文系69%、理系56%となっています[図表5]。次いで「11月」が文系61%、理系36%で、「1月」が文系45%、理系48%などとなっています。
第105回 9割の2021年卒生がインターシップに参加。1回の日数の理想と現実や、実際の就職との関係性とは
昨年調査と同様に「12月」の参加予定者の割合が最多であり、「1月」「2月」まで4割以上を保っています。ただし、「1月」「2月」開催のインターンシップは、まだ事前選考の結果が出ていないものも少なくありません。最終的には「8月」と同程度の参加率になることが推測されます。

参加したインターンシップは「1日」が最多で7割以上

「参加したインターンシップのタイプ」については、「1日」が文系・理系ともに最多で、文系82%、理系71%となっています[図表6]。次いで「半日」が文系57%、理系44%、「2~3日程度」が文系55%、理系45%などとなっています。
第105回 9割の2021年卒生がインターシップに参加。1回の日数の理想と現実や、実際の就職との関係性とは
昨年度と比較すると、「1日」は昨年と同様の傾向となった一方、「半日」は昨年結果(文系47%、理系34%)より文系・理系ともに10ポイント以上も増加し、「2~3日程度」は昨年調査(文系57%、理系39%)より微減していることが分かります。「半日」タイプのこれほどの増加は、インターンシップがますますセミナー化していることを表しています。

最も多い1dayインターンシップによくある内容として、「事業の紹介」や「グループワーク」「座談会」等が挙げられ、職業体験としてのインターンシップの役割を考えると、半日~1日程度では、その企業の業務内容を十分に体験し把握することは厳しいでしょう。しかし、就職活動を意識する学生にとっては、効率的に複数の企業のインターンシップに参加し、採用選考を有利にしたいと考えるのであれば、1日や半日のタイプが現実的に参加しやすい長さであることがうかがえます。

今後参加予定のインターンシップも「1日」が最多で8割

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