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OJTとオンボーディングはどう違う?米国事例も交えながら分かりやすく解説 (動画クイック研修)

最近よく聞く「オンボーディング」という言葉。「新たに組織に参画した方がなじめるような取り組み」というの、知れば知るほど、「それってOJTじゃない?」と思うかもしれませんが、これは誤解。OJTが業務知識の伝達が中心であるのに対し、オンボーディングでは「心理的エンゲージメントを高める」、「社内人脈を広げる」ことも含めた考え方です。では、これをどうやって実現するか…?そのノウハウを動画で解説します。ちなみに、オンボーディング発祥の地アメリカでは、もはやオンボーディングは「当たり前」。その次の施策として、ハイブリッド・オンボーディング、エバーボーディングという取り組みが提唱されており、その解説もします。

OJTとオンボーディングはどう違う?米国事例も交えながら分かりやすく解説 (動画クイック研修)
費用: 無料
開催形式: オンライン(アーカイブ/オンデマンド)
視聴URL連絡方法: ・HRプロマイページ上でご案内
提供会社: シンメトリー・ジャパン株式会社

このセミナーの主な対象者

オンボーディングに興味がある方。OJT担当の方。社員の離職率を下げたい方

解決できる課題・このセミナーをおすすめしたい企業

若手社員の能力を高めたい

「若手が3年で辞めてしまう」とも言われる時代、オンボーディングによって定着率を高めることが必要です。その具体的な方法論を紹介します。

管理職の能力を高めたい

転職者を部下として迎える際、管理職として必要な行動が学べます。業務知識を教えるだけでなく、エンゲージメントを高めることも必要です。

OJT力を高めたい

OJTとオンボーディングの違いを踏まえ、新たに組織に参画した方がなじめる施策を確実に実行できるようになります。

日程・申込

日程情報はありません。

セミナー概要

このセミナーのポイント!

研修をご覧いただき疑問があったら、ご連絡ください。たとえば、「具体的にオンボーディング・メンターの選任をどうやるの?」、「受け入れる部門の人にはどんな依頼をするの?」というのがよくいただくご質問です。そう、理論や先端事例は重要ですが、それ「だけ」でなく、具体的な方法論をお届けしているのが私たちのセミナーの特徴です。お問い合わせいただいた方にはオンボーディングの成功法則を個別に紹介いたします。

【このオンボーディング・セミナーで扱っているテーマ】
●OJTとオンボーディングの違い
結論から言いうと、オンボーディングの方がより広い概念です。なぜならば、オンボーディングには3つの要素が含まれて、それが1. 業務知識を教えること、2. 心理的エンゲージメントを形成すること、3. 組織内人脈を広げること、です。一方、OJTはこの中で最初の業務知識を伝えることに絞られています。

●いま、オンボーディングが注目される背景
新入社員のオンボーディングでは内定式から始まって、手厚いものがありますが、中途採用者の人に対しては、OJTだけでは手薄になっているので、今オンボーディングという言葉が盛り上がっています。

●オンボーディングの落とし穴、「サポート・パラドックス」
オンボーディングは、単に相手を気遣うと言うことで亜貼りません。なぜならば、周囲の人が気にかけて、「大丈夫?組織になじめた?」と気遣うことが、じつは新たに入社した人にとってはストレスになってしまい、かえってパフォーマンスを落とすきっかけになってしまうのです。

●アメリカのオンボーディング最新事例
実は今アメリカでは新たなキーワードが出てきています。それが、「エバーボーディング」。「エバー」っていうのは、ずーっと、永遠に、というニュアンスです。つまり、オンボーディングは入社したときだけの取り組みではなく、ずーっとエンゲージメントを高める取り組みをしていきましょうという流れです。

●オンボーディングに必要なコーチング
オンボーディングの際、お勧めなのがコーチング的な対応。一方的な指示だけでなく、問いかけながら相手に考えていただき、その過程で判断軸をすりあわせることが、「組織になじむ」を加速します。

プログラム

オンボーディング研修第1講:OJTとオンボーディングの違い

オンボーディングの方が広い概念であるという話をすると、ときどきこうおっしゃる方がいます。いや、それ、OJTって言う名前だけど、ウチもやっているよ。業務知識を教えるのは当然として、社長とのランチ会でエンゲージメントを高めたり、社内人脈を広げる取り組みも…

そうですよね。実際私も、ライブ配信の別の回で、新入社員のオンボーディングでは内定式から始まるという話をしました。

でもね、ここで考えていただきたいのは、中途入社の人なんです。新卒入社の人と同じぐらいの手厚さでやっているでしょうか?答はたぶんノー。もちろん、入社直後の簡単な説明はあるけれど、どちらかというといきなり現場へドン。はい、結果を出してちょーだいね。だって、前職で成果をあげたんでしょ?

ちょっとキツいです。中途入社の方には。これでは、心理的なエンゲージメントが高まる余裕はないかもしれません。

オンボーディング研修第2講:アメリカのオンボーディング進化形

実は今アメリカでは新たなキーワードが出てきています。それが、「エバーボーディング」。「エバー」っていうのは、ずーっと。永遠に、というニュアンスです。つまり、オンボーディング?入社したときだけの取り組みではなく、ずーっとエンゲージメントを高める取り組みをしていきましょうよ、という流れなんです。アメリカでは転職が当たり前ですからね。続けていかないと、エンゲージメントが下がって、はい、また転職しまーす、みたいなことが起こってしまうんでしょうね。

ちなみに、今の時代リモートワークも本格化していますから、余計たいへんなんですってね。オンボーディングでエンゲージメントを高め続けるのは。だから、ハイブリッド・オンボーディングと言っていますけれど、対面の機会があればもちろんですけど、録画したビデオを使たり、Zoomなどのリモートツールを使って様々なオンボーディングの取り組みがされています。

そして、その行き着く先はメタバースでしょうね、きっと。もともと私は、人事分野でのメタバース導入は否定的です。いや、これ、意味あるの?って、ライブ配信の別の回でもお伝えしました。

ただ、ことオンボーディングに関しては、メタバースはアリだと思います。没入感って言うけど、本当にその世界の一部になって、その世界の中で他の社員と交流すると、エンゲージメントは高まりそうですからね。

実際、オンラインゲームでもあるそうじゃないですか。チーム対戦形式だと、チームメイトと心理的に密接な感覚になるらしいですからね、メタバースもアリです。
12:00-12:00

オンボーディング研修第3講:オンボーディング・メンターの選任

まずはオンボーディング・メンターを付けるところからスタートです。つまり、新たに組織に参画した方が、最初に聞ける人を割り振ってあげるわけです。

ただ、オンボーディング・メンターの方も、困るんですってね。いや、メンターを割り振られたけど、どういう風に接したら良いの?

ましてやですよ。サポート・パラドックスという問題があります。これ、何かというと、あまりにも気遣いしすぎると、相手の人がいつまでも「よそ者」という感覚が拭えないんですって。まあ、確かになぁ、と思います。こうね、オンボーディング・メンターの人が、聞いちゃうんでしょうね。「大丈夫ですか?」、「慣れましたか?」、「困りごとはないですか?」

言われた方は、感じちゃいますよね。「あ、まだ周りからは、なじんでないって見られているんだな」って。ちょっと残念な状況です。

似たようなこと、私も体験したことがあります。海外に行ったときね。イギリスに行って、1年ぐらい経つと、なじんでくるわけじゃないですか。英語も、ボチボチと話せるようになる。現地の人ともね、交流するわけです。そうすると、言われるわけですよ。「君、英語うまいね」って。

それを聞いて私は、「あぁ、自分もまだまだだな」って思ったわけです。だってそうですよね。ネイティブに対しては、「英語うまいね」って言わないわけじゃないですか。それを言うってことは、「外国人にしては」英語うまいよねっていう感覚があるわけです。

もちろん、相手の方も悪気があるわけじゃないです。でも、悪気がないだけに、余計疎外感は感じますよね。

で、オンボーディングに戻って、これがサポート・パラドックス。相手を気遣おうという態度が、逆に相手に疎外感を抱かせてしまうとなります。

だから、オンボーディング・メンターの方は戸惑うわけです。え?じゃあ、どうやって接したら良いの?って。

登壇講師

  • 木田知廣

    木田知廣氏

    マサチューセッツ大学MBA講師、シンメトリー・ジャパン代表

    筑波大学卒業後、米国系人事コンサルティングファーム、ワトソンワイアットにてコンサルティングをおこない、成果主義人事制度の導入にて活躍する。

    担当したクライアントは、数十名規模のベンチャーから数千人の外資系企業まで様々だが、根底にある、「人事は人を縛るルールではなく、人が自律的に動けるようにするツールである」、とのコンセプトは揺るぎないところであった。

    1999年、人事制度という枠組みを超えた人材マネジメントの知見を求めて、EU統合のまっただ中にある欧州へと旅立つ。ところが、留学先のロンドンにおいて、異なる価値観を持つ人材マネジメントの難しさの洗礼を受ける。

    これをきっかけに、異文化組織のマネジメントの泰斗、ロンドン・ビジネススクールの故スマントラ・ゴシャールに師事。卒業プロジェクトのケースライティングにおいて親しく指導を受けながら、多様な人材を率いるリーダーシップに関する考察を深める(2001年MBA取得)。なお、この卒業プロジェクトは後にゴシャールの絶筆となった「意志力革命 目的達成への行動プログラム」(ランダムハウス講談社刊)に採り入れられ、同書中で木田にも献辞が捧げられている。

    帰国後は、社会人向けMBAスクールのグロービスにて「グロービス経営大学院」の立ち上げをゼロからリードし、苦闘の末に前身的なプログラム、GDBAを 2003年4月に成功裡に開校する。これにより、同社において毎年1回与えられる「プレジデント・アワード」(社長賞)を受賞する。なお、同校は、2006年4月に文部科学省の認可を受けて経営大学院となり、やがて国内MBA学生満足度ランキングでナンバーワンの座に輝いたのはご存じの通り。

    2006年、経営学の分野で有効性が実証された教育手法を使い、「情報の非対称性」を解消することをミッションとして「シンメトリー・ジャパン株式会社」を立ち上げる。

    ビジネス教育における得意分野はカリキュラムのグランドデザインからプログラムの設計、教材の開発まで多岐にわたるが、講師としても受講者から圧倒的な支持を受け、「見かけや経歴はクールですけれど、話してみると熱い人でした」等のコメントが多く聞かれる。

    ライフモットーは「Stay Hungry, Stay Foolish」。同名のブログを運営中。

会社情報

社名 シンメトリー・ジャパン株式会社
住所 〒105-0004
東京都東京都港区新橋6-22-1 ローズビル6階
代表者 木田 知廣
資本金 700万円
売上高
従業員数 5名

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