「マイクロマネジメント」とは、上司やリーダーが部下の行動を細かく管理し、過干渉するマネジメントを言います。新入社員の研修時など必要になるケースもありますが、ほとんどの場合は部下の成長を妨げる間違ったマネジメントを指します。

「マイクロマネジメント」の具体的な例としては、業務の進捗状況について頻繁に報告を求めたり、電話のかけ方やメールの文面などの細かな部分にまで口を出してコントロールしたりすることが挙げられます。

「マイクロマネジメント」の原因は大きく2つ。1つ目は不安です。上司には管理監督責任があるため、部下のミスによって自身の責任を問われてしまいます。そのため部下の失敗を成長機会と捉えられず、業務状況を常に把握して安心を得ようとするのです。

原因の2つ目は自己顕示欲です。「実力を認められたい」、「信頼や尊敬を得たい」といった思いが強い上司の場合、自分のやり方がすべて正しいと思い込み、それを部下に強要しがちです。

「マイクロマネジメント」の結果、部下のモチベーションが下がったり、メンタルヘルス不調の原因となったり、思考力を養えないなど、悪影響が及ぶことが考えられます。部下のスキル向上やキャリア形成のためにも、ある程度の裁量権を与えることが肝要なのです。