
「名刺の必要性」は感じているものの、「紙でなくて良い」との回答が増加
新型コロナウイルス感染症拡大にともない、会議や商談などがオンラインでも実施されるようになったが、コロナ禍前と比較して、「名刺の必要性」などに関する意識の変化はあったのだろうか。はじめに、「ビジネスにおける名刺の必要性」について、コロナ禍前では75%が「必要だと思う」と回答していたが、コロナ禍では59.5%へと変化していた。コロナの影響により対面での名刺交換の機会が減っているが、名刺へのニーズは根強くあり、ビジネスパーソンの約6割が必要だと考えているようだ。

管理面の負担やオンライン化の風潮から、「紙の名刺にこだわらない」人が増加か
さらに、「名刺を必要だと感じている一方、紙でなくても良い」と回答した人に対し、「その理由」を聞いている。「当てはまる」と「やや当てはまる」の合計が77.4%と最も多かったのが「紙の名刺は保管が大変であるため」。以下、「今後、打ち合わせ・商談はオンラインが中心になると思うため」が同合計76.8%、「代用ツール(SNSやメール署名等)で、相手の正確な情報を知ることができるため」が同73.6%などと続いた。紙の名刺については、「保管」に負担を感じているほか、「オンラインで相手の正確な情報の取得が可能であれば、必ずしも紙の名刺は必要ではない」と考えている人も多いことがうかがえる。
約3割が紙の名刺とオンライン名刺を併用。今後も増加が見込まれる結果に
「利用している名刺の形式」は、やはり「紙の名刺」が最多となり、コロナ禍前は77.8%、コロナ禍では65%であった。他の形式では、「オンライン名刺」と「紙の名刺とオンライン名刺のどちらも併用」の合計が、コロナ禍前は18.8%だったのに対し、コロナ禍では29.1%となり、ここでも10ポイント以上増加した。コロナ禍での商談・会議のオンライン化が進んだこと、名刺へのニーズが根強くあることなどから「オンライン名刺」の利用が増えたのではないかと考えられる。
