JR九州システムソリューションズ株式会社(JRQSS)は2020年1月、企業の競争力の源泉となるデジタル人材の育成と採用に向けた取り組みを強化することを発表した。多様な人材を集めて新たなビジネスを生み出すスキルや、経験豊富な人材を育成し、JR九州グループのデジタルトランスフォーメーションのさらなる加速をはかるようだ。
JR九州システムソリューションズがデジタル人材の育成と採用強化を目指した施策を発表

IT技術を浸透させる、優秀なデジタル人材の必要性

日本でのIT人材不足の深刻化は、現在のビジネスの成長を妨げる要因にもなっている。経営戦略の核心に企業のデジタルトランスフォーメーションの必要性が叫ばれる中、企業が欲するターゲット人材像もITだけでなく、デザインおよびデータ分析といった多様な能力を持つスキル豊富な人材が必要とされている。

JRQSSの採用においても、これまでITのスキルや知識を持つ人材が重要視されていた。しかしビジネスシーンも時代と共に進化し、ITスキルだけではなく、多彩なスキルを持つ人材を集めてビジネスを開拓できるようなスキルと資質、前進的マインドセットを持つ人材の育成が課題となっているようだ。

デジタル人材の採用・育成強化のため、環境整備を推進

これらの課題解決のため、JRQSSでは「計画的なデジタル人材の育成・採用」と「デジタル人材および全社員が働きやすい環境づくり」に注力し、改善をはかることを発表した。

「採用」に関する具体的な取り組みとしては、5年間に50名の新卒採用を目標にし、これまでの技術系を中心とした採用から、新規事業の開発やM&Aといった事業拡大の一端を担える人材の採用へとシフト。そしてダイバーシティを推進する。さらに、採用活動では、動画による説明会を新たに導入・実施することにより、同社が拠点を置く福岡での説明会には参加が困難な、南九州や関東、関西エリアなどに住むU/Iターン希望者の獲得を目指すようだ。

デジタル人材の「育成」という面では、プロジェクトへのアサインを刷新し、アジャイル型の思考や組織の導入を通して、AIやIoTなど最先端技術の習得を強化するという。また、専門的なスキルをもたない現有人材に対しては、さまざまな教育プログラムを取り入れ、デジタル人材への転換成長支援を進めるとしている。

このほか、デジタル人材の「定着」をはかる施策としては、ワークライフバランス充実と、オフィスリニューアルやフリーアドレス制の導入で社員が働きやすい環境づくりを推進し、企業自らの変革にも取り組むとしている。

現在、多くの企業においてデジタル人材の必要性が増しており、今後もますますニーズが高まることが予想されている。人手不足が叫ばれているなか、企業が優秀なデジタル人材を恒常的に確保するためには、「計画的な採用」と「入社後の育成」と同時に、いかにして「定着」させられるかが鍵となってくるだろう。

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