エクスペディアホールディングス株式会社は2019年11月19日、米国に本拠を置くオンライン総合旅行会社Expedia Groupが、 CEO Actionの理念に根差した旅行業界団体「Travel Industry Group」を発足したと発表した。CEO Actionとは企業のCEOが集まり、職場のダイバーシティ&インクルージョンを推進する団体で、今回の旅行業界団体発足は、本団体への署名(=参加)を受けたもの。Expedia Groupは、旅行業界をけん引するリーダーたちが連携を図り、ダイバーシティとインクルージョンの向上を推進することで、業界や組織に対しプラスの効果を生み出すことを目標にしているという。
旅行会社のExpedia Groupがダイバーシティ&インクルージョンの更なる推進を表明。「Travel Industry Group」の策定も発表

ダイバーシティ&インクルージョン促進を強化。多様性の尊重に着目した旅行業団体の発足も

「多様な人材の成長と活躍」の実現を目指し、ダイバーシティ&インクルージョン向上に向けた取り組みをおこなう企業は増加傾向にある。Expedia Groupも積極的に取り組む企業のひとつだ。とくに機会均等に重きを置き、同一役職における男女の同一賃金をすでに達成。その成果もあり、全従業員の52%を女性が占めているという。

採用に関してもダイバーシティの考えに基づきアイコンシャスバイアス(無意識の偏見)を排する姿勢をとっており、面接選考にはビデオ面接ツールを導入するほか、「採用時のジェンダーバランスを考慮した応募者選定の義務化」や「採用プロセスにおけるジェンダー別の可視化」などを実施。このような施策を継続的におこなうことで、全従業員が企業の一員として最大限のパフォーマンスが発揮できる環境の実現を目指している。

そんな同社がCEO Actionに参加したのは、同社のプレジデント兼CEOのマーク オカストロムが、ダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みをさらに強く推進するという姿勢を打ち出すため。これにより、人の多様性を受けいれ、尊重し、従業員が安心して就業できる、議論が積極的におこなえる環境を整備することを誓約したこととなる。

同社はCEO Actionへの参加を受け、米国をはじめ多国籍の企業で構成される旅行業界団体「Travel Industry Group」を発足。旅行業界をけん引するリーダーたちと連携を図り、以下5つの項目を重要視するとしている。

・差別被害者の支援、インターセクショナリティ (差別の多層性・交差性への理解)、差別や偏見のない表現の使用、インクルーシブな職場環境の促進
・障がい者やLGBTQの旅行、ダイバーシティを意識したマーケティング、ジェンダーバランス、カルチュラルコンピテンスなど、旅行業界が重視するトピックに関する調査およびトレーニングの実施
・少人数の会議やビデオ討論会の定期開催
・旅行業界におけるダイバーシティおよびインクルージョンの現状に関する調査
・イベントでのダイバーシティおよびインクルージョンの啓発活動

これらの実現に向け、まずは成功事例や課題の公開、他企業との共有を予定する。

従業員たちの多様性を認めている職場は、生産性が向上し、豊かな創造力が生まれる場にもなるだろう。従業員が抱える不安を軽減できれば個人の仕事、ひいては企業の発展にもつながる。今後も、従業員同士がお互いを受けいれ、協働できる環境作りに励むことがより一層求められそうだ。

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