転職回数が多いほど低下する満足度。満足度と離職意向から探る社員のエンゲージメント

株式会社アスマークは2019年9月、離職意向とエンゲージメント(愛着心・思い入れ)に関するレポートを公開した。同社が運営する「D style web」のアンケートモニター会員1万1,888人を対象にしたもので、転職回数別という確度から分析を行ったものだ。アンケート期間は2019年3月14日〜2019年5月7日。これにより、転職回数から見る満足度と離職意向の関係性が明らかになった。

エンゲージメントの総合結果、今の会社に満足している社員は約4割

少子高齢化や人口減少を背景に、人材の採用難を感じる企業も多いだろう。このような環境の変化から、社員の会社に対する愛着心や思い入れを表す「エンゲージメント」という言葉にも関心が高まっている。今回同社では、エンゲージメントを図る指標として、満足度と離職意向に関する質問を元に分析を行った。

まず、エンゲージメントを総合的に図るため、「あなたは、今の職場で働くことに満足していますか」、「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか」と質問した。最初の質問で満足を示した人は38.7%(あてはまる:10.5%/どちらかといえばあてはまる:28.2%)だったが、一方で2つ目の質問では「あてはまらない」(13.1%)、「どちらかといえばあてはまらない」(12.5%)と回答した人が25.6%に及び、3割弱の人に離職意向があることを示す結果となった。

会社への「満足度」、転職回数が多いほど低い傾向

年齢と転職回数別に会社への満足度を調査した結果、40歳にかけて一時的に下がるものの、45歳以降は再度上昇し、60歳以上では約5割が満足していると回答した。これにより、40歳前半が満足度を感じる分岐点となっていることが分かる。また、転職を繰り返し、その回数が多くなる人ほど満足度も低くなる傾向にあるようだ。

転職回数が多い社員ほど高まる「離職意識」

同様に、離職意向について調査すると、40歳にかけて一時的に上がるものの、45歳以降は再度低くなる傾向にあることが分かった。また、転職回数の増加に比例して離職意向も高くなる結果となった。このことから、何らかの不満があり転職を繰り返す人は、転職の度に条件が悪くなっているものと推察される。
この調査結果から、社員のエンゲージメントは離職意向と直結しており、また転職回数にも大きく影響していることが判明した。

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HRプロ編集部

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