中小企業は「対面主体」で面接が7割以上

次に、「2023年卒採用で実施したダイレクトソーシング」では、「(ダイレクトソーシングを)実施していない」とする企業は、大企業26%、中堅企業36%、中小企業44%となっており、企業規模が小さいほどダイレクトソーシングを実施していないことが分かります[図表2]
[図表2]2023年卒採用で実施したダイレクトソーシング(複数回答)
実施している内容を具体的に見ると、すべての企業規模で「逆求人サイトの活用」が最多となり、大企業と中堅企業では3割以上の企業が実施しています。次いで、「社員からの紹介(=リファラル採用)」が多く、大企業では「逆求人サイトの活用」とほとんど変わらないほど実施されています。「内定者からの紹介」は、大企業と中堅企業では1割以上の企業で実施されているのに対して、内定者数が少ない中小企業では4%と低い割合にとどまっています。

「2023年卒採用で実施した面接選考の形式」について確認したところ、全体では「対面形式のみで実施」19%、「対面形式を主軸にオンライン形式でも一部実施」と「オンライン形式を主軸に対面形式でも一部実施」がそれぞれ34%・33%で同程度、「オンライン形式のみで実施」が14%となりましたが、企業規模によって実施した形式の割合は大きく異なります[図表3]
[図表3]2023年卒採用で実施した面接選考の形式
大企業では、「対面形式のみで実施」は1社もなく、「対面形式を主軸にオンライン形式でも一部実施」が42%、これに対して「オンライン形式を主軸に対面形式でも一部実施」と「オンライン形式のみで実施」を合わせたオンライン派(以下同じ)が58%と、オンライン派のほうが上回っています。

中堅企業でもオンライン派が62%と優勢ですが、大企業との違うのは「対面形式のみで実施」が17%と2割近くもあることです。中小企業では、「対面形式のみで実施」と「対面形式を主軸にオンライン形式でも一部実施」を合わせた対面派が75%と4分の3を占め、大企業や中堅企業とは全く異なる結果となっています。

内定者フォローは「オンライン」から「対面」へ

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