コロナ禍で職場のコミュニケーション不全に悩む企業が増えている中、村田製作所が開発した新たなツール「NAONA 1on1」。高度なセンシング技術を活かして、1on1における発言の長さ、割合、相槌の回数といった非言語情報を定量化・可視化するという画期的なソリューションを提供している。これにより上司は自らの現状を把握し、行動変容や面談に必要なスキルの定着へと繋げていく。1on1の改善だけでなく、上司と部下の信頼関係や強い組織を構築するうえでも有効なツールと言えるだろう。そこで今回は、開発を指揮した同社の笹野 晋平氏に、「NAONA 1on1」の特徴や強み、開発に至る経緯、具体的な利用方法を中心にお話を伺った。

第11回 日本HRチャレンジ大賞『イノベーション賞』

株式会社村田製作所

「マネジメントxデータ」による1on1のDX化『NAONA 1on1』
~上司の対話力向上を支援し、不確実な時代に強い現場を創る~

『NAONA 1on1』は、1on1をメンバーの成⾧だけでなくマネージャーの成⾧の場とするため、1on1において重要とされる承認力、傾聴力、質問力の3つのスキルを定量化し、即座に可視化&履歴を表示することで、1on1でのマネージャーの行動変革を促すシステムを備えていることが革新的なサービスであると、高く評価されました。

プロフィール

  • 笹野 晋平 氏

    笹野 晋平 氏

    株式会社村田製作所
    IoT事業推進部 データソリューション企画開発課 シニアマネージャー

    2005年 村田製作所入社。マーケティング部門在籍時よりIoTに関連した新規ビジネス創造に携わり、企画部門、開発部門を経て、現在はNAONAプロジェクトの企画開発販推業務に従事。NAONAではこれまで可視化、定量化が難しかった人のコミュニケーションに関わる領域、特に、現時点では1on1での課題解決に向けてNAONAの導入支援を積極的に行っている。
1on1のコミュニケーションを定量化・可視化し、マネージャーのスキル向上や行動変容に繋げる「NAONA 1on1」

1on1のコミュニケーションを科学的にアプローチしていく

――まず始めに、貴社が提供している「NAONA 1on1」とはどのようなサービスなのか、簡単な概要や特徴をお聞かせください。

「NAONA 1on1」は、1on1というコミュニケーションの場をデジタルの力を使って改善し、質を上げていくお手伝いをするソリューションです。具体的には、音声解析をもとに1on1において特に重要とされる「承認力」、「傾聴力」、「質問力」という3つのスキルを定量化・可視化することで、上司やマネージャーの1on1に対する課題認識や成長実感を促し、スキルの定着を支援します。特徴としては、“コミュニケーションをデータで振り返ることができる”、“対面とオンラインの両方に対応できる”、“会話内容は録音・保存せずに非言語情報だけで分析ができる”という3点が挙げられます。

――近年、導入企業が増えている1on1ですが、その運用面や効果において課題感を持っている企業も少なくないのでしょうか?

そうですね。特にコロナ禍において1on1に対する期待やニーズはますます高まってきていますが、一方でお悩みの声も多く寄せられています。例えば、経営者や人事の方からは、「マネージャー層に対して研修を行って、動機付けをしても、なかなか継続しない」、「どんな状態で社員が1on1をやっているのかわからない」といった声が少なくありません。また実際に1on1を行う現場マネージャーからは、「そもそもやり方がわからない」、「教えてもらっても知識やスキルを保てない」といった声をよく耳にします。

――なぜそのような課題が生じるとお考えですか?

これまではコミュニケーションというものが、人の主観や感覚など曖昧さを持って判断されてきました。しかし、人の勝手な判断のみに委ねてしまうと、1on1の内容や効果を客観的に見ることができません。正しく検証したり、比較したり、効果を追うためには、科学的なアプローチが必要不可欠なのです。弊社が提供する「NAONA 1on1」は、体重計で体重を測るように、1on1の状況を数値やデジタルで客観視することができ、これによりコミュニケーションの客観的測定とともに意識づけを行います。加えて、時系列で変化を見ていくことや、成果や進化を確認することも可能です。
1on1のコミュニケーションを定量化・可視化し、マネージャーのスキル向上や行動変容に繋げる「NAONA 1on1」

この後、下記のトピックで、インタビューが続きます。
続きは記事をダウンロードしてご覧ください。

●マネージャーにとって重要な「承認力」、「傾聴力」、「質問力」の定量化・可視化を実現
●マネージャーの行動を変容させるための3つのプロセス
●1on1にとどまらず広くコミュニケーションの課題と向き合いたい



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