読者のみなさまにより有益な情報をお届けすべく、人事労務のなかでも特に関心の高い「ハラスメント」、「シニア雇用」に関する業務の疑問・悩みをHRプロにて先日募集しました。新連載「【人事労務Q&A】専門家がHRプロ読者の疑問・悩みに答えます!」では、読者のみなさまからいただいた疑問・悩みを編集部で精査の上、人事労務の専門家に回答いただき、記事を通じて匿名でご紹介していきます。今後も定期的にサイト上でQ&Aを実施していきますので、ぜひお気軽に人事労務に関する業務の疑問・悩みをお寄せください。今回は「シニア雇用」にスポットを当て、社会保険労務士事務所サン&ムーン 代表 田中 亜矢子氏が、シニア人材の書類選考や面接の過程でおさえておくべきポイントを解説しました。
【HRプロ読者からの質問】
人材不足から、シニア雇用を視野に入れた採用を考えています。シニア人材の書類選考や面接を行う際、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

「シニア人材」を採用するうえで知っておきたい3つのメリットと注意点

【監修者】
社会保険労務士事務所サン&ムーン 代表 田中 亜矢子氏


まず、「シニア人材」の採用を考えるにあたり、そのメリットと注意点について知っておきたい。メリットとしては以下の3点が挙げられる。

(1)経験や人脈がある即戦力を採用できる

シニア採用を考えるうえで、最も期待できるのが、豊富な経験や人脈を持っている人が多い点である。これまでの知識や経験を活かし、即戦力として活躍してもらえる可能性が高い。

(2)若手の教育を担ってもらえる

シニア人材であれば、部下を持ちマネジメントする側の経験を保有した人材は多い。その経験を活かし、若手社員の教育を安心して任せることができる。

(3)助成金の活用ができる

「高年齢者が意欲と能力のある限り年齢に関わりなく働くことができる生涯現役社会を実現する」という国の指針に基づき、65歳超雇用推進助成金(※)を活用できる。



一方、シニア人材を採用するときに注意した方がよいこともある。それは(1)健康状態、(2)賃金、(3)知識や経験の3点である。

(1)健康状態

若年層と比べると、シニア層は健康上の問題が起こりやすい。また体力面で負担がかからないよう勤務内容やスケジュールに配慮する必要がある。

(2)賃金

シニア層はこれまで高額の給与を受け取っていた可能性が高い。急激に給与が下がるとモチベーションダウンを起こしてしまう可能性がある。仕事内容が変化するとはいえ、ある程度の給与水準は見込んでおく必要があるだろう。

(3)知識や経験

知識や経験が豊富なことはメリットだが、その分自分のやり方に固執するケースもある。若年層の新しいアイデア等を否定するようなことはないか予め確認しておきたい。またこれまでの知識や経験が活かせるような仕事を用意することも必要である。

この後、「シニア人材の採用時にチェックしたい書類選考と面接のポイント」に関するトピックが続きます。続きは記事をダウンロードしてご覧ください。


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