経営者、人事部が今知るべき人事施策
新刊書籍「企業変革を加速する5つの人事施策」出版のお知らせ。当書籍は、様々な分野の専門家6名で執筆をした。これは企業の人事問題が、既に「人事」にとどまるものではなく、新たな発想の施策、または新たな発展をした施策によってのみ解決できるからだ。従って、6名の多岐にわたる専門家が集まって書籍を出版をしたのは、このような経緯からである。
さて、今後の人事施策として注目を浴びるものはたくさんあると思われますが、当書籍では極めて重要な施策を5つ挙げている。
①企業人事の定量分析
②人的資本の抜本的強化
③キャリアコンサルティング
④イノベーション
⑤M&A
以上の5つは今後の人事施策を考えるうえで、極めて重要なポジションを占める。
①企業人事の定量分析は、企業の人事の状態を定量的に把握することが今後の経営に必須であるということだ。これだけ高度に労働市場や人事を取り巻く環境が変わっていく中で、自社の強み・弱みを正確に把握する必要がある。例えば、生産性などは今後の企業の状態を把握する最大の指標である。このような様々な指標を定期的にモニタリングしなければ現代の人事管理とは言えない。
②人的資本の抜本的強化は、言うまでもなくその重要性は世の中で十分認識されている。しかしながら、人的資本管理に極めて強くコミットしている会社はまだ少ない。日本人は、世界の各国と比較して、ビジネスマンの能力がかなり低いことが分かっている。このビジネスマンとしての能力としての上昇は、今までやってこなかった教育とともに通常やらなければならない教育も含めて、桁違いの人材育成が必要となるという事だ。
③キャリアコンサルティングは、今後のキャリアを相談するプロの資格である。この5年間、特に日本の中では大きく伸びてきた。産業構造が大きく変わり、雇用の在り方も大きく変わる中で、個人は将来どのようなキャリアを歩むかを常に考えなければならない時代に入った。そのため、このキャリアコンサルティングは脚光を浴びている。今後も大きく発展することは間違いないが、どのように人事や個人に埋め込んでいくかが大きな課題として挙げられるだろう。この施策なくして、企業単独に閉じたキャリア施策は意味がなくなるということだ。
④イノベーションは、新しい大きなビジネス価値を生むという革新と言える。日本は以前、このイノベーション分野は強かったと言われている。しかしこの30年間は、イノベーションを牽引する日本の有名なビジネスマンはほとんど出てきていない。米国などは、新しいメガビジネスがイノベーションによって発展をしている。単純にこれだけの比較でも30年間の両国の在り方がよくわかる。イノベーションを起こすための施策とは何か。これが将来の日本の成長可能性を示すことになるだろう。
⑤M&Aは、文字通り企業の吸収合併である。日本の中では年間5000件以上のM&Aが実施をされている。M&Aの施策について人事を見ると、2つの意味があると考えられる。1つ目は、異なる2つの文化の会社を1つにすることによって、新たな価値や新たなエリアを開拓できるということだ。2つ目は、なんといっても生産性の向上である。一般論では、企業規模が大きければ生産性は高くなる。日本は中小企業が全体の99.7%を占めている。将来、中小企業対策、別な言い方をすると日本の生産性向上施策の決定的な施策になるだろう。現在は、大手企業に対してM&Aが行われているが、それを継続しつつ、中小企業も徹底してM&Aを追求しなければならないだろう。しかし、M&Aは異なる文化の統合としては極めて難しい施策である。このことを十分踏まえなければならない。
以上の5つの施策が、極めて重要な施策である。当然これら以外の施策もたくさんあるだろう。それらに対して否定するものでは全くない。ただ、代表的と思われる施策を俯瞰して見たということだ。企業の経営者、管理部門、人事部門は、定量的な人事分析をベースとし、様々な施策を行って生産性を高めることを目指さなければならない。その代表的で十分理解していただきたい施策を俯瞰的に執筆した。なるべく広く、多くの人に読んでいただき、人事という視野をより広げていただきたいと思う。
YoutubeチャンネルDigdeep人事
このチャンネルは、企業の人事に関するトレンドや理論を、独自の視点で検証・検討するチャンネルです。現在の企業の人事管理は、他の経営分野に比べ非常に遅れた状況です。
この原因は人事管理の正しい理論が研究されていないこと、データに依拠した現状認識を
していないこと、トップ経営者をはじめとして、管理を担う社員の人事管理に関する知識・スキル不足が原因だと考えられます。
そのため、現在の企業の人事管理は、経営戦略経営計画に連動した効果的で合理的な仕組み運用になっていません。
日本の企業の長年の停滞の一つの重要な原因は、この発展してない、また間違った人事管理が長らく行われてきたことにあります。
当チャンネルでは、人事に関する重要テーマについて、専門家が徹底して討論し、正しい人事管理のあり方を模索すること、また最近の速いスピードの変化に対応するために、人事のトレンドを正確に把握することを目的としています。
このチャンネルは、特に経営者、管理部門、管理職を対象にしておりますが、一般のビジネスマンの方でも人事のリテラシーという観点で、ぜひ視聴していただきたいと考えております。

書籍表紙