株式会社Synergy Careerは2023年10月4日、「25卒の夏インターン」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2023年9月19日~25日で、同社の運営する就活情報サイトの公式LINE登録者のうち110名から回答を得ている。本調査から、就活生が魅力的に感じる企業の特徴やインターンの形式が明らかとなった。
【25卒採用】夏インターンで好印象だったのは“社員や社風が魅力的”な企業。志望度が下がった企業の特徴は?

インターン後に好印象となった企業は「社員や社風」に魅力か

社会経済情勢が急激に変化する時代において、就活生が会社に求める条件や魅力を感じる要素も同様に変化していると考えられる。2025年卒業予定の学生(以下、25卒生)が魅力的に感じる企業にはどのような特徴があるのだろうか。

Synergy Careerが「夏インターンに参加後、印象が上がった企業の要素」を尋ねると、印象が良かった会社の特徴として「人事や社員が明るい」(66.4%)、「雰囲気が和やか」(57.3%)、「対応が丁寧だった」(49.1%)が上位にあがった。このことから同社は、「『社員』や『社風』が魅力的であるかどうかで印象が大幅に変わるという結果から、笑顔や声の大きさなど基本的なところから徹底して意識することが重要だと考える」との見解を示している。
【25卒】夏インターンで印象が上がった企業の要素

※グラフ補足:「雰囲気が和やかだった」は57.3%

志望度が下がった企業の要素は「社員の態度や人柄が良くない」が最多に

続いて、同社は「夏インターンで志望度が下がった企業の要素」を聞いた。その結果、印象が悪かった会社の特徴として「会社の良い面しか話さなかった」(32.7%)が最も多かった。以下、「説明が分かりにくかった」(21.8%)、「社員の態度が悪かった、人柄がよくない」(20.9%)が続いた。就活生は、良い面しか話さない企業に対して不信感を抱くことが明らかとなった。これを踏まえ同社は、「前設問の回答と同様に『社風』や『人柄』と比較するとプレゼンテーションの質はそこまで重要視されておらず、簡潔に話すなど基本的なプレゼンテーションスキルで十分だと考えられる」と推察している。
【25卒】インターンシップに参加して志望度が下がった企業の要素

参加したインターンの種類は「プロジェクト型」が約8割でトップ

次に同社が、複数選択制で「参加したインターンの種類」を尋ねたところ、企業から与えられた課題についてグループワークやプレゼンテーションを行う「プロジェクト型」(78.2%)が最多だった。以下、業界や企業のことを講義形式で学ぶ「セミナー型」(69.1%)、職場見学や実際の業務に近しい体験をする「業務体験型」(36.5%)、インターンで活躍することで早期選考に呼ばれたり、内定をもらえたりする「選考直結型」(24.5%)が続いた。一方で、実際に給料をもらいながら会社の一員として働く「就業型」は2.7%で最少だった。
【25卒】参加したインターンの種類

学生が“魅力”を感じたのは「プロジェクト型」と「業務体験型」

続いて同社は、複数選択制で「魅力を感じたインターンの種類」を質問した。すると、「プロジェクト型」(61.8%)が最も多く、以下、「業務体験型」(36.4%)、「選考直結型」(30%)、「セミナー型」(24.5%)と続いた。最も魅力的に感じたのはプロジェクト型、次いで業務体験型であることがわかった。

セミナー型に関しては参加率が多かったにもかかわらず、魅力度が比較的低いと考えられる。就活生にとっては、プロジェクト型や業務体験型のように、文章を読んだだけでは得られない、自分が実際に体験することで得られる情報やスキルを知るために参加したいという意向が見て取れる。
【25卒】魅力に感じるインターンの種類

参加しやすいのは「オンライン開催」で6割超。対面を支持する声も4割程度

さらに、同社が「参加しやすいインターンの開催形式」を尋ねたところ、「オンライン開催」(60.9%)が6割を超えた。一方の「対面開催」(39.1%)も4割に迫り、オンラインと極端な差は見られなかった。学生は「社員の人柄」や「社風」を重視する傾向にあることから、対面を支持する声も一定数あると考えられる。
【25卒】参加しやすいインターンの開催形式

参加しやすいインターン時の服装は「自由な服装」がスーツよりも優勢に

最後に同社は、「参加しやすいインターンの服装」を尋ねた。すると、「自由な服装」は62.7%で、「スーツ」は37.3%だった。自由な服装を求める声が6割を超える一方、スーツ規定を求める声も少なくないことがわかった。
【25卒】参加しやすいインターンの服装
本調査結果から、25卒の就活生が夏インターンで好印象を抱いたのは「社員や社風が魅力的な企業」であることがわかった。また、参加しやすいインターンの形式は「オンライン」と「自由な服装」であることも明らかとなった。学生のニーズを適切に捉えたうえで、自社の今後の採用活動を展開してみてはいかがだろうか。

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