株式会社ジェイックは2021年7月19日、「就職活動の状況に関する22卒学生アンケート」の調査結果を発表した。調査期間は2021年7月2日~4日で、2022年卒業予定者294名から回答を得た。これにより、「Web説明会・Web面接の実施状況」や、「Web面接と対面面接の違い」をどう感じているかが明らかとなった。
コロナ禍で就活する22卒学生、8割が「対面よりWeb面接が多い」と回答。実施割合や対策の違いは

8割以上が「Web面接の経験あり」。Webでの開催が一般化か

新型コロナウイルス感染症の影響下にある現在、Web(オンライン)による説明会や面接を行う企業が増えつつあるが、22卒予定者の採用活動におけるWeb面接等の実施状況はどのようになっているのだろうか。

はじめに「就職活動で、Web説明会・Web面接の経験があるか」を尋ねた。すると、Web説明会については98.2%、Web面接については83.9%が「経験あり」と答え、Webを利用した就職活動経験者が多数を占めた。Webでの説明会や面接が一般化していることがうかがえる。
Webでの説明会や面接の経験があるか

面接方法では、約8割が「Webの方が多い」と回答、対面はごく少数に

続いて、「Web面接と対面面接、どちらが多いか」を尋ねた。すると、「ほとんどWeb面接」が44.8%、「Web面接の方が多い」が34.1%となり、約8割の学生が「Web面接の方が多い」と回答した。一方で、「対面面接の方が多い」、「ほとんど対面面接」はともに1.8%にとどまる結果となった。
Web面接と対面面接の割合

6割以上がWeb面接と対面面接に違いを感じている

最後に、「Web面接と対面面接で、選考内容(面接官の質問の内容等)や対策に違いがあるか」について尋ねた。その結果、「違う」が21.8%、「やや違う」が42.5%となり、6割以上が選考内容や対策に違いを感じていることがわかった。

また、フリーコメントでは「Webでの面接が本格化し、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の内容の話し方で不安を抱いている」、「自己分析や企業研究が上手く深掘りできておらず、漠然とした不安を抱えている」、「面接が上手にできず選考に苦戦している」といった声があがった。
Web面接と対面面接は違うと感じるか
コロナ禍の就活においては、Webでの説明会や面接が一般化している。一方で、慣れない環境での面接に緊張し、考えていることを伝えきれない学生もいるかもしれない。企業側は、Web面接でもしっかりと学生の内面をとらえられるような対策を講じることが、採用後のミスマッチを防ぐポイントとなるのではだろうか。

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