セルム代表取締役  加島 禎二 企業経営と人材開発

人材開発は、経営と同期をしていなければ意味がないと思います。 人材開発は企業経営にとって戦略以上に重要なものであり、「人材開発力」が「経営力」を決めてしまうと信じています。このブログでは、「経営に同期した人材開発」のあり方について様々な角度から発信し続けて参ります。

第3回

全員が事業家、全員がリーダーを目指す

ビジネスの推進のためにリーダー育成が必要なことは間違いありません。しかし、志を持ち、高度な課題解決等の教育を受けた人材が問題意識を持っても、現実の変化を起こすための一歩が踏み出せない、そんな話をよく聞きます。また、少数のリーダー育成だけに注力しても、顧客のファーストチョイス争奪合戦には勝てません。お客様に選ばれ続けるためにはリーダーの力だけではなく、お客様に価値を届けるバリューチェーンに関わる全ての人の力が必要だからです。したがって企業の構成員全員にインパクトのある人材開発を行う必要があります。Key conceptは“全員が事業家、全員がリーダー”を目指す人材開発です。顧客の「ファーストチョイス」を獲得するためには、全員が事業家であり、全員がリーダーでなければなりません。市場の変化は早く、顧客のニーズは読み切れませ。さらに個別性が高まっています。個別のニーズをもつそれぞれの顧客にとってのNo.1になるためには、そのお客様にとって何が最適かを考え、仮説を立てて検証していく自律的な行動が必要になります。それが顧客のファーストチョイスを獲る行動であるはずです。
 具体的には、自分の仕事を組織から与えられた役割としてではなく、自分ゴトとして取り組むこと、歯車として仕事の一部を担当するのではなく顧客への責任という意識を強く持ってバリューチェーン全体を把握し、組織のトレードオフの課題も解決すること。使命感や正義感、理想をもって仕事ができることです。
 全員がこのような行動ができる人材開発を行うために、具体的に見直すべきポイントは次の三点だと考えています。
1.魂のこもった人材像(「プリンシプル」)
2.シニア予備軍(40代〜50代)の活躍と処遇
3.ビジネスを強くするHR部門

1. 魂のこもった人材像(「プリンシプル」)

 全員が事業家、全員がリーダーとなるために、最も効果的なことは、魂のこもった人材像(「プリンシプル」)を作ること。そして、本気で浸透させることです。
 「プリンシプル」とは、差別化の効いた企業独自の価値観・信条を行動レベルに具体化した、その企業にとっての原理原則です。具体的な行動や人物像がクリアにイメージできることが何よりも大切です。...

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