戦略人事に向けた「人材採用」における3つの課題
福田氏 本日は、欲しい人材を効率的に採用する「タレント・セレクション・エコシステムズ」についてご説明いたします。まず、私たち、マネジメントサービスセンター(MSC)は、50年以上にわたり、人材アセスメント、リーダーシップ開発を中心としたコンサルティングサービスを提供しております。また、海外の戦略的パートナーDevelopment Dimensions International社(DDI)と共に、様々な能力開発プログラムを開発や調査を実施してまいりました。本日のセッションには、DDIと共に調査をした内容も含まれております。ではこれから、人材採用における戦略人事の重要性と課題についてお話しします。人事の課題とキャリアに関する調査によると、80%の日系企業が「戦略人事」の重要性を認識しています。そして新卒・中途採用の両方を合わせると、62%の企業が「採用」の優先順位を上げているという結果が出ています。一方で多くの担当者は、日程調整や適性試験実施などのオペレーション業務に時間を取られてしまい、人材要件の設定や面接自体に時間が割けないという事態が明らかになっています。このジレンマから抜け出すことが必要です。
こうした調査から、私たちは3つの課題を解決しなければならないと考えています。1つは、本当に必要な人材要件を設定できているのか。2つ目に、面接官のスキルは標準化されているのか。そして3つ目は、採用プロセスに明確なエビデンスを持っているのかということです。
- 1