ソフトバンクが「仕事」「生活」「健康」面で社員の充実度を測定。「個」にフォーカスした画期的サーベイで上司と部下のコミュニケーションを育む

第4回 HRテクノロジー大賞(2019年実施) 授賞企業インタビュー

働き方や価値観の多様化が進む昨今、従来のような画一的なマネジメント手法は限界に近づいてきている。いかに一人ひとりと向き合えるか、いかに“個”にフォーカスできるかが、これからのマネジメントの鍵となるだろう。そうした中、ソフトバンク株式会社では、社員の充実度を可視化し、一人ひとりに合ったマネジメント施策に繋げていくための今までになかった新しいサーベイを開発した。それが今回「HRテクノロジー大賞」で『人事システム部門優秀賞』を受賞した「充実度サーベイ〜Circularity Pulse〜」である。既存のパルスサーベイやESサーベイと比べて、一体何が違うのか。その仕組みや特徴、革新性について、同社人事本部戦略企画統括部の中村亮一氏と鷲平友美氏に話をうかがった。

第4回 日本HRテクノロジー大賞『人事システム部門優秀賞』

ソフトバンク株式会社

ワークライフインテグレーションを実現する独自のパルスサーベイ『充実度サーベイ〜Circularity Pulse〜』の開発及び社内活用

社員が最大のパフォーマンスを発揮できるよう、人生の充実(ワークライフインテグレーション)に寄与することを目的として、大学と共同でパルスサーベイを開発。パーソナライズされたフィードバックや、将来的な予測分析(アナリティクス)での活用を想定し、仕事の状態だけでなく、生活・健康面も含めた統合的な充実を計測できるサーベイを独自に開発した点が、評価されました。

ゲスト

  • 中村亮一 氏

    中村亮一 氏

    ソフトバンク株式会社
    人事本部 戦略企画統括部 人材戦略部 デジタルHR推進課 課長

    大学卒業後、大手電機メーカーに人事として入社。2015年から人材データ分析を活用した採用変革を行い、2017年4月よりピープルアナリティクス専門部門を立上げ、心理学を用いたエンゲージメント分析に従事。2018年10月よりソフトバンク株式会社へ入社し、HR tech・People Analyticsといった人事部門のDigital Transformation推進を担当。
  • 鷲平友美 氏

    鷲平友美 氏

    ソフトバンク株式会社
    人事本部 戦略企画統括部 人事企画部 人事企画課

    旧日本テレコム株式会社にエンジニアとして新卒入社。2007年よりソフトバンク株式会社の人事部門へ異動し、人材育成、組織人事(HRビジネスパートナー)担当を経験後、2017年より現部署に所属。人事制度の策定、運用とあわせて、従業員満足度調査やパルスサーベイなど社員のエンゲージメント向上を担当。

パルスサーベイで社員の元気をタイムリーに把握する

――今回、HRテクノロジー大賞 人事システム部門優秀賞を受賞した「充実度サーベイ〜Circularity Pulse〜」とは、どのようなツールでしょうか。

中村亮一氏(以下、中村) 「ワークライフインテグレーション」の観点に基づき、社員の日々の充実度を、仕事(Work)、生活(Life)、健康(Health)の3つのカテゴリーごとにパルスサーベイで測定する取り組みです。心理統計学の手法を用いて各カテゴリーを4つの因子(計12因子)で測定する手法を開発。社員は月に1回13問(12因子設問+総合設問)、パソコンやスマートフォンから回答し、翌月に集計結果とアクションプランのリコメンドなどが回答者本人と上司にフィードバックされます。パルスサーベイの結果に加え、性格検査や勤怠などの様々な人事データと組み合わせ、分析し、AI に学習させることで、社員の活躍予測に繋げる研究も実施しています。
――このようなサーベイを開発された経緯や背景についてお聞かせください。

中村 事業の変化が激しい中、経営資源の「人」が重要視される時代となり、これまで以上に「個」の状態を把握することが求められています。そうした中、経営側から「社員が元気かどうかを可視化できないか」、「活力のない状態をすぐに察知したい」という要望があり、社員の充実度を測定する方法について考え始めたのがきっかけです。それまでも毎年ESサーベイは実施していましたが、1年に1回の実施ではタイムリーな情報も掴めません。そこで、もっと短期スパンでアクションできる仕組みを作れないか模索していたところ、簡易的なアンケートを短期間に繰り返し実施するパルスサーベイに辿り着きました。

鷲平友美氏(以下、鷲平) ESサーベイの目的はあくまで組織の状態を測るものであり、個人の状態を把握する仕組みではありません。一方で近年、個の状態を短期間で把握するための仕組みとしてパルスサーベイがいくつも開発されていますが、その多くは「会社の中での個人」に焦点を当てたものです。私たちは、個人の状態は会社だけでなく、生活も含めた統合的なもの、つまり「ワークライフインテグレーション」の観点で見なければいけないと考え、それが今回の「充実度サーベイ」の開発に繋がっています。

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