6割近くが「2月」のインターンシップに参加

インターンシップに参加した時期を選択してもらったのが[図表3]です。
採用広報解禁が12月から3月に変更となった2016年卒採用以降、「2月」にインターンシップを実施する企業が急増し、2017年卒採用からは「2月」に実施する企業数がそれまでトップだった「8月」の企業数をしのぐようになりました。今回の学生調査でもその傾向ははっきり現れています。文理ともに「2月」が最多で、文系56%、理系59%の学生がインターンシップに参加しています。2位の「8月」は文系42%、理系39%ですから、「2月」のほうが14~20ポイントも高くなっています。
第74回 2018年卒向けのインターンシップを振り返る
「8月」の時にはまだ活動を始めていなかった学生が参加したこともありますが、企業側が実施するプログラムの多くが「1Dayインターンシップ」となっており、1プログラム当たりの学生受け入れ人数が格段に多くなっていることに起因します。多くの大学で後期試験が実施される「1月」でも35%の学生がインターンシップに参加しており、インターンシップは「8~9月」と「1~2月」が二つのヤマになります。「12月」も文系32%、理系30%と、「1月」に引けをとらないくらいの参加者数となっていることを考えると、「12月」も「1Dayインターンシップ」が数多く実施されていたということなのでしょう。

7割以上が2月の「1日」タイプに参加

次に、「8~9月のインターンシップ」と「1~2月のインターンシップ」に参加した学生に、それぞれタイプを聞いてみました[図表4]。開催時期によって、インターンシップのタイプが大きく異なることが分かります。
第74回 2018年卒向けのインターンシップを振り返る
「8~9月のインターンシップ」では、参加者は「1日」タイプが43%で最多となっていますが、「1週間程度」タイプも36%と多くなっています。「1週間程度」のインターンシップは1プログラム当たりの受け入れ人数が「1日」タイプと比べて格段に少ないことを考えると、実施した企業数やプログラム数では、「1週間程度」タイプのほうが「1日」タイプよりもはるかに多かったことになります。
ところが、「1~2月のインターンシップ」では「1日」タイプの参加者が72%と29ポイントも伸ばして、他のタイプを大きく引き離しています。「半日」タイプの参加者も27%と、「8~9月のインターンシップ」より8ポイントも多くなっています。一方、「1週間程度」タイプは36%から15%へ、「2週間程度」タイプは16%から3%へと激減しています。
2018年卒採用に向けた「8~9月のインターンシップ」は、大企業による「1~2週間程度」タイプが多く、「1~2月のインターンシップ」は、中堅・中小企業による「半日~1日」タイプが多かったと言えます。ただし、今回の指針の手引きの改定により、12~2月に大企業による「1日」タイプのインターンシップが急増することが考えられ、中堅・中小企業はこれまでのように応募学生を集めることができなくなる恐れが出てきます。指針の手引きの改定は、中堅・中小企業にとっては極めて厄介なできごとです。

3分の2の学生が参加企業から特別フォロー

インターンシップを選考に直結させる企業はまだそれほど多くはありませんが、インターンシップで目を付けた学生に何らかのフォローをする企業は少なくありません。インターンシップに参加した企業からどんなフォローがあったのかを聞いたのが[図表5]です。
第74回 2018年卒向けのインターンシップを振り返る
「(参加したのに)何もない」と回答した学生は文理ともに15%のみです。しかもそのうち、大学連携の単位認定プログラムのインターンシップに参加した場合には、採用を意識したフォローはされないことも多く、自由応募型のインターンシップに限定した場合には、「何もない」ことはほとんどないといえるかもしれません。
フォローといっても「エントリー受付開始案内」は、3月1日の就職ナビオープン日にプレエントリーの受付が始まったことを知らせるだけですから、他の項目と同等のフォローとはいえないでしょう。「早期選考会案内」から「その他」までのフォローがあった学生だけを抽出してみたところ、文理合計で67%になりました。3人に2人の割合で、企業から特別なフォローがあったことになります。
具体的なフォローの内容を見てみると、多かったのは「早期選考会案内」と「特別セミナー案内」で、文理ともにいずれも3割を超える学生に案内が来ています。

インターンシップルートの選考も許容する学生

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