「HR総研」(ProFuture株式会社)と就活生の口コミサイト「楽天みん就」(楽天グループ株式会社)は、2022年卒学生を対象にした6月時点での就職活動の最新動向を調査した。本調査結果を、「就職活動編」と「就職意識編」の2回に分けてレポートする。
コロナ禍の影響が続きオンラインでの就職活動が主流化する中、学生たちはどのように企業情報を得て応募先を選び、選考を受けたのだろうか。また、内定後はどのようなフォローを望んでいるのだろうか。
今回は、「就職活動編」として、特に就職活動の動向についてフリーコメントを含めて調査結果を報告する。

<概要>
●22年卒学生のプレエントリー、早期化の傾向
●利用した就職サイト、文系・理系年間通して「マイナビ」が最多
●最も利用した就職サイトも「マイナビ」が最多、特化型サイトの人気も
●応募先の重視条件「給与・待遇」「仕事内容」が6割
●閲覧した採用ホームページ「10社」以上、文系で8割、大学クラスが高いほど多い傾向も
●明暗分かれる採用HPの特徴
●合同企業説明会より個別セミナーへの参加が主流に、関心企業に直接アプローチの傾向
●一次面接は大学クラスが高いほどオンライン型が主流
●最終面接では対面型に切り替える傾向
●内定後フォロー、「内定者懇親会」や「若手社員との懇親会」などでコミュニティ形成を

22年卒学生のプレエントリー、早期化の傾向

文系学生のプレエントリー時期について、2020年卒〜2022年卒の結果を比較してみると、例年同様にピークは「今年3月」で82%となっている。また、「今年2月」までの割合が、年々増加傾向が顕著となっており、就職活動の早期化が継続していることがうかがえる(図表1-1)。
また、理系学生についても文系学生の傾向と概ね同様となっており、ピークは「今年3月」で75%となっている。さらに、「前年12月以前」にプレエントリーした学生は50%で、20卒の27%より倍近くの割合となっている(図表1-2)。

【図表1-1】文系学生のプレエントリー時期
【図表1-2】理系学生のプレエントリー時期

利用した就職サイト、文系・理系年間通して「マイナビ」が最多

学生が就職活動中に活用した就職サイト(複数選択)については、文系学生では、2月までは「マイナビ」が89%で最多で、次いで「リクナビ」が78%、「楽天みん就」が73%などとなっていたが、3月以降になると、「マイナビ」(84%)、「楽天みん就」(78%)、「リクナビ」(69%)となり、リクナビの利用率が下がり2位と3位が入れ替わった。また、2月までと比較すると就職ナビ系の利用率が軒並み下がり、口コミサイト系の人気が上昇していることが分かる。理系学生でも文系と同様の傾向が見られる(図表2-1,2)。
これらの傾向は2021年卒学生と同様となっており、学生にとって、就職ナビの利用目的は「インターンシップ参加登録」がメインとなっており、以前より採用選考のプレエントリーやセミナー参加申し込みのために使う学生は減少し、インターンシップから選考に進んでしまう学生や、企業ホームページ等から直接エントリーする学生が増えている。この状況から、3月以降での利用率が下がることとなり、学生の就職活動における就職ナビの価値が少しずつ変わってきていると推測される。

【図表2-1】文系学生が活用した就職サイト
【図表2-2】理系学生が活用した就職サイト

最も利用した就職サイトも「マイナビ」が最多、特化型サイトの人気も

「1年を通して最も利用した就職サイト」(択一)について、文系で2021年卒学生と2022年卒学生の傾向を比較してみると、21年卒学生では「マイナビ」(48%)、「ONE CAREER」(15%)、「リクナビ」(13%)、などとなっており、22年卒学生では「マイナビ」(52%)、「ONE CAREER」(18%)、「リクナビ」(10%)などとなっている(図表3-1)。20年卒では2位で27%を占めていた「リクナビ」の利用率は、21年卒で3位に下がり、22年卒でも利用率の低下が止まらず、前年よりさらに3ポイント下がっている。代わりに「マイナビ」のシェアはさらに高まり過半数を占めており、「ONE CAREER」は2位の位置が定着しつつある。
理系においては、21年卒学生で「リクナビ」が2位で20%となっていたものの、文系と同様に22卒学生では利用率が14%と低下傾向は止まらず、一方「ONE CAREER」は、2021年卒で4位の12%から2022年卒では2位の17%まで上昇している(図表3-2)。
文系・理系ともに「マイナビ」の一人勝ち状態は昨年から継続しており、理系では、大手志向や理系特化型など掲載企業の特徴が明確なサイトの利用が増加している傾向が見られる。就職サイトが多様化する中、学生は、自身が志望する企業情報(エントリーシート情報、選考情報等を含む)を効率的に得られるサイトを求めていることがうかがえる。なお、「OpenWork」は、本来は転職者向けの口コミサイトにもかかわらず、他サイトにはない社員の口コミ情報を求めて、年々学生の利用も伸びている。
※「OpenWork」「unistyle」「LabBase」は、今回の調査より選択肢に追加。

【図表3-1】文系学生が1年を通して最も利用した就職サイト
【図表3-2】理系学生が1年を通して最も利用した就職サイト

応募先の重視条件「給与・待遇」「仕事内容」が6割

続いて「応募先企業を探す際に重視する点」については、文系では「給与・待遇」と「仕事内容」がともに1位で58%となり6割程度となる一方、理系では「仕事内容」は文系と同様に1位となり63%、次いで「給与・待遇」が59%、「福利厚生」が55%などとなっている。また、「業種」については44%で文系の33%より11ポイントも高くなっており、専門分野を活かした就職を望む理系学生の特徴が出ている(図表4)。

【図表4】応募先企業を探す際に重視する点

閲覧した採用ホームページ「10社」以上、文系で8割、大学クラスが高いほど多い傾向も

次に「閲覧した採用ホームページの社数」について見てみる。
文系全体では、「10〜14社」が最も多く21%、次いで「15〜19社」と「20〜24社」がともに15%、などとなっており、「10社」以上を閲覧した割合は81%と8割を占める。大学区分別に見ると、大学クラスが高いほど閲覧社数が多い傾向が見られ、早慶クラスでは「10社」以上が90%である一方、「その他私立大学」では71%と19ポイントの差異が表れている。また、早慶クラスでの「40社以上」の割合は18%と、2割近い学生が個別企業の採用ホームページを40社以上も閲覧している(図表5-1)。
理系学生においては、理系全体で最も多いのは「5〜9社」で23%、次いで「10〜14社」が22%などで、「10社」以上を閲覧した割合は65%となっている。文系全体と比較すると、「10社」以上を閲覧した割合は文系より16ポイント低く、採用ホームページの閲覧社数は文系より比較的少ない傾向が見られる。ただし、大学クラスが高いほど閲覧社数が多い傾向については文系と同様で、旧帝大クラスと早慶クラスでは「10社」以上がともに76%である一方、「その他私立大学」では48%と半数に満たず、28ポイントと文系よりも大きな差異が生じている(図表5-2)。
このように、大学クラスが高い学生を中心に個別企業の採用ホームページ情報を重視する傾向があることを踏まえると、企業は自社の採用ホームページの充実を強化する必要性が高まっていると言えるだろう。

【図表5-1】文系 閲覧した採用ホームページの社数
【図表5-2】理系 閲覧した個別企業の採用ホームページの社数

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HRプロとは

【調査概要】

アンケート名称:【HR総研×楽天みん就】2022年卒学生の就職活動動向調査(6月)
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)、楽天みん就(楽天グループ株式会社)
調査期間:2021年6月7〜17日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:2022年卒業予定の「楽天みん就」会員学生
有効回答:2,666件

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Eメール:souken@hrpro.co.jp

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