HR総研と楽天みん就は、2022年卒学生を対象にした就職活動の最新動向を調査しました。2年連続でのコロナ禍での就職活動となる中、学生の動向はどのようになっているのだろうか。本調査結果を、「就職活動編」と「就職意識編」の2回に分けてレポートする。今回は、「就職活動編」として、特に就職活動の動向についてフリーコメントを含めて調査結果を報告する。

<概要>
●22年卒学生の就職活動開始時期、21年卒より後ろ倒しの傾向
●インターンシップ不参加は2割、オンライン型では8月以降で高い参加率を保持
●インターンシップ実施期間、オンライン型では6割以上が1日以内を希望
●最も活用している就職ナビは文系・理系ともに「マイナビ」、2位の「ONE CAREER」も昨年より躍進
●就職ナビ主催の合同企業セミナー参加率は減少傾向、理系は学内セミナーを重視する傾向
●個別セミナーへの参加率は9割、特にオンラインで参加する傾向
●理系の8割が3月時点で面接に進む、オンライン面接の普及も早期化に影響か
●理系の4割以上が3月時点で内定獲得、うち7割はインターンシップ選考から 

22年卒学生の就職活動開始時期、21年卒より後ろ倒しの傾向

実際に就職活動を始めた時期について、文系、理系ともに「学部3年生6月」(大学院生は修士1年生6月、以降同じ)が最多でそれぞれ18%、22%となっており、2割前後の学生がこの頃に始めていることが分かる。
「学部3年生7月」までに就職活動を始めた学生の割合を、昨年調査結果の21年卒学生の動向と比較すると、21年卒では文系で41%、理系では54%と半数を超えているのに対し、22年卒では文系39%、理系48%といずれも減少傾向にあり、21卒学生よりやや就職活動の開始が後ろ倒しされていることがうかがえる(図表1)。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響が甚大であり、企業における21年卒採用活動の大幅な遅延があり、22年卒採用活動の開始に影響したことも、22年卒学生の就職活動の開始時期が後ろ倒しとなった主な要因として挙げられるだろう。

【図表1】2022卒学生の就職活動を始めた時期

インターンシップ不参加は2割、オンライン型では8月以降で高い参加率を保持

インターンシップへの参加状況については、文系・理系ともに「4〜6社」のインターンシップに参加している学生が最も多く、それぞれ19%、23%となっている。次いで、「10社以上」が文系・理系ともに19%で続く。「7〜9社」を含めた「4社以上」で集計してみると、文系で47%、理系で50%と半数に及ぶ。一方、1社にも参加していない学生の割合は、「0社(応募していない)」と「0社(応募はした)」の割合を合わせると、文系・理系それぞれ18%、19%と約2割となり、21卒の10%より2倍近くに上昇している(図表2-1)。
コロナ禍において企業側の体制が整わない中、インターンシップ開催予定が延期や中止となる例も多く見られたことで、学生は当初参加を希望していた企業のインターンシップに応募できなくなり、そのままいずれのインターンシップにも参加意欲を無くしたということも、インターンシップ参加率の減少における要因の一つとして考えられる。
また、1社以上のインターンシップに参加した学生について参加型式別に参加社数を見てみると、「対面型」の1社にも参加していない学生の割合は42%と4割を超える一方、「オンライン型」では8%と1割未満となっており、インターンシップに参加する学生の9割以上がオンライン型のインターンシップに参加していることが分かる(図表2-2)。
今年3月の採用担当者向け「採用動向調査」の結果より、22年卒向けインターンシップを開催した企業のうち7割以上が、オンラインを導入して開催していることからも、Withコロナ時代におけるインターンシップはオンライン型が主流となっている傾向が顕著に表れている。

【図表2-1】インターンシップへの参加社数
【図表2-2】参加型式別 インターンシップへの参加社数
参加時期については、21年卒までは8〜9月のサマーインターンシップに6割前後が集中して参加する傾向であったのに対し、22卒では参加時期についても大きく様変わりした。
インターンシップに参加した時期を参加型式別に見てみると、対面では「2020年8月」が最多で32%となり、これをピークに3月まで減少傾向となっている。一方、オンライン型では8〜2月まで4割程度以上の参加率を保持しており、特に9月と12〜1月の夏期・冬期休暇期間で多く、5割近くの参加率となっている(図表2-3)。これまで長らく、国公立大学の後期日程も終了する「2月」が冬期インターンシップのピークとなってきたが、コロナ禍により、オンライン型のインターンシップが主流となったことで、長期休暇期間だけではなく対面では参加しづらかった平日にも参加しやすくなっているのだろう。

【図表2-3】参加型式別 インターンシップに参加した時期

インターンシップ実施期間、オンライン型では6割以上が1日以内を希望

学生が思う望ましいインターンシップの実施期間については、参加型式や文系・理系によって異なっており、対面型のインターンシップでは文系の48%が「半日・1日タイプ」の1DAY仕事体験を選び、次いで「2〜3日タイプ」が35%となっている。一方、理系の最多は「2〜3日タイプ」で39%、次いで「半日・1日タイプ」が34%、「1週間程度タイプ」が21%と文系より14ポイントも高くなっており、対面型では文系より理系の方が長期間タイプのインターンシップを望んでいることがうかがえる(図表3-1)。
オンライン型では、文系・理系ともに「半日・1日タイプ」が最も多く、それぞれ68%、61%といずれも6割以上となっており、対面型より1DAY仕事体験を希望する割合が顕著に高くなっている(図表3-2)。

【図表3-1】対面型インターンシップとして望ましい実施期間
【図表3-2】オンライン型インターンシップとして望ましい実施期間
望ましい実施期間とする理由について、参加型式別の意見を以下に抜粋する。

【図表3-3】実施期間として望ましい理由
 ●対面型インターンシップの場合
望ましい実施期間望ましいと思う理由文理区分大学区分
半日・1日タイプ説明会形式のインターンシップが多く、オンラインと変わらないと思ったため文系その他国公立大
半日・1日タイプコロナ禍で長期的に行われる対面型インターンシップは望ましいとは思えない文系その他私立大
半日・1日タイプ短時間で多くの企業を見たいから文系その他私立大
半日・1日タイプ連続して同じところに参加しに訪れるのが大変。特に、家から遠い、宿泊が必要など理系旧帝大クラス
2〜3日タイプ1日ではあまり深く会社のことを知ることができず、1週間では他の企業のインターンシップに行く機会を損なってしまうから文系早慶大クラス
2〜3日タイプ学校との予定も合いやすく、企業理解も深められるから文系早慶大クラス
2〜3日タイプ1週間だと参加のハードルが高く志望度が高くないと参加しづらい。1日だと会社概要の説明だけで殆ど終了してしまいよく分からないため文系その他私立大
2〜3日タイプ他の学生との交流も深まる理系上位国公立大
1週間程度タイプせっかく対面の機会なので極力情報を仕入れたいから理系旧帝大クラス
1週間程度タイプ長い時間現場の社員の方々と共に過ごすというのは、何よりも意味があると感じたから理系旧帝大クラス
1週間程度タイプ第一希望群のところはより深く知りたいから理系中堅私立大
どれとも言えない早期選考に直結するなら期間は問わない文系上位私立大
どれとも言えない企業への志望度によって参加したい日数が変わるから文系上位私立大
どれとも言えないインターンシップの内容によって、ほしいと感じる時間が異なるから文系その他私立大



●オンライン型インターンシップの場合
望ましい実施期間望ましいと思う理由文理区分大学区分
半日・1日タイプオンラインだからこそ、少しずつ様々な企業の研究に繋がるインターンシップにたくさん参加することが望ましいと考えます文系上位国公立大
半日・1日タイプオンラインなら感染リスクの恐れがないが、集中力低下や画面越しでは限界があると感じている文系その他私立大
半日・1日タイプオンラインではわかることが限られるためあまり時間をかけないほうが良いと思うため理系旧帝大クラス
半日・1日タイプずっと座っているのが苦痛理系その他国公立大
2〜3日タイプ企業理解、業界理解、仕事理解が深まり、社員との交流の時間も確保できる十分な日数だと実感したため。2、3日であれば体力的にも問題はないと感じた文系早慶大クラス
2〜3日タイプ対面より理解が浅くなると考えるので、1日より2、3日参加して理解を深めたいから文系上位私立大
2〜3日タイプ研究活動に支障がないから理系旧帝大クラス
1週間程度タイプ正直オンラインでも疲れるが、自宅から参加できると考えると多く日にちがあった方が、理解が深まると考えるから文系旧帝大クラス
1週間程度タイプ家でできるから理系旧帝大クラス
1週間程度タイプ長いほうが企業についてしっかり理解できるし、本格的な内容に取り組めるため理系中堅私立大
どれとも言えないそれぞれの期間で適切な内容であるから理系上位国公立大
どれとも言えないオンラインで移動しなくていい分、どのタイプでも影響はないから理系中堅私立大
【図表5-2】学内セミナーと就職ナビ主催の合同企業セミナーの重視度

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HRプロとは

【調査概要】

アンケート名称:【HR総研×楽天みん就】2022年卒学生の就職活動動向調査
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)、楽天みん就(楽天株式会社)
調査期間:2021年3月8〜25日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:2022年卒業予定の「楽天みん就」会員学生
有効回答:595件

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