日本企業にとって重要な課題である「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を積極的に推進している企業に、その取り組みや効果についてご紹介いただきました。

株式会社エイムソウル(本社:東京都品川区、代表取締役:稲垣隆司)は、多様性を受け入れ、認め合い、活かしていく取り組み(ダイバーシティ&インクルージョン(D&I))を積極的に推進している企業を調査し、その取り組みや効果に関する情報を配信しています。

今回はホテル・旅館の経営、管理を主の事業とし、中長期滞在ニーズに対応するアパートメントホテルミマル(APARTMENT HOTEL MIMARU)を運営する株式会社コスモスホテルマネジメントへインタビューを行ったところ、ダイバーシティ&インクルージョン推進の秘訣として、以下のような取り組みをされていることが分かりました。

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■D&Iに対する取り組み内容
当社はアパートメントホテル「MIMARU」を運営しており、会社設立当時から一貫して、性別、年齢、国籍を問わず多様な背景や価値観を持つ仲間を探すことを心がけています。現在は、25の国と地域からスタッフ を迎えており、ホテルで働くスタッフの95%が外国籍社員となっています。広い客室を備え、多人数でも中長期滞在しやすいホテルのため、世界中から訪れるご家族やグループを中心に多くの方にご利用いただいています。ゲスト一人ひとりに寄り添ったサービスを提供するには、多様な価値観や文化を理解するスタッフの存在は当社の大きな強みになると考えています。

社内では、社員同士の相互理解や信頼構築を目的とした「ダイバーシティー&インクルージョン研修」「チームビルディング研修」などを定期的に実施しています。また、企業理念・ビジョン・行動指針を明文化し、人事評価制度を刷新しました。それらの推進にあたっても様々な考え方を取り入れるために、多くの社員の声を吸い上げながら行っていくよう心掛けました。

■D&Iに対する取り組みの背景
当社設立の背景には、「これまで日本にない、新しい宿泊スタイルを提案したい」という思いがありました。そして生まれたのが、世界中から訪れる家族やグループが“みんなで泊まれる”中長期滞在型のアパートメントホテルです。2017年の会社設立当時、私たちはホテル業界未経験でしたので、慣習に囚われない自由な発想で様々なアイデアを反映させていきました。例えば、全ての客室を広くする、おもてなしよりフレンドリーな接客サービスを求める、などです。型にはまらない多様な考え方や価値観を生かすことこそが、当社のビジネスの原点であり大切にすべきDNAであると考えています。
実際、これまで滞在されたゲストの方々から最もご評価いただいている点は、世界各国から集まったスタッフたちによる接客サービスです。スタッフが多様な価値観を活かし自ら考え行動すること、またそれが交わること、そしてそれを会社が受け入れ環境を整えることが、ゲストの満足度向上に直結していくと考えています。

■D&Iに取り組んだことによる効果
多種多様なゲスト一人一人に寄り添った接客サービスが評価され、大手旅行プラットフォームの口コミと評価をもとにした日本のベストホテルランキングでは複数施設が上位に選出されています。現場のスタッフが日々ゲストと交流する中で見つけるニーズをサービスや宿泊プランに反映させたり、エリアの特長を生かしたキャンペーンを実施したりすることで、施設ごとの特色も明確になり、結果的に様々なお客様に喜んでいただけているのではないかと思います。
今後も、これまでの常識を覆す新たな価値の創造を継続し、経営理念「日本をもっと面白く」を体現し、日本の観光を盛り上げていきたいです。
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D&Iは日本企業にとって重要な課題のひとつです。これから取り組みを始める企業の参考になるように、今後も当社はD&Iに積極的に取り組む企業を調査し、ご報告させて頂きます。

【調査概要】
調査名称:「ダイバーシティ&インクルージョンの取り組み調査」
調査目的:ダイバーシティ&インクルージョンを推進している企業の具体的な取り組み内容を明らかにする
アンケート期間:2022年2月

アンケート方法:WEB入力フォームによる回収
調査対象:株式会社コスモスホテルマネジメント
実施主体:株式会社エイムソウル
「D&Iチャレンジ企業」として、コスモスホテルマネジメント社の取り組みを調査しました。