人事業務へのRPA浸透進まず トップダウンでの展開に苦戦

株式会社パソナグループは2018年10月、人事部門の取締役・執行役員・部長・課長層の役職者100人を対象に、「RPAの導入と活用に関する調査」を実施、結果を公表した。
近年、ロボットによるホワイトカラーの業務効率化「RPA」(Robotic Process Automation)に注目が集まっている。ブルーカラー労働では既に多くの業務がロボットに置き換えられているが、ホワイトカラー、特に人事業務の中ではどこまで浸透が進んでいるのだろうか。

本調査において、RPAの導入状況を4割の企業が「本格展開中」、「トライアルが完了し、本格展開の検討中」、「トライアル実施中」と答えた。


■社内でのRPA導入・展開方法

・経営層からのトップダウンによる全社展開…59%
・管理職からの提案をきっけにした全社展開…15%
・現場主導による一部の部門内導入(全社レベルの展開には至っていない)…18%
・その他…8%

「その他」では、「ビジネスとしての取り組みの中で社内にも展開」、「時代の流れ」といった回答が見られた。

■社内でRPAを展開する推進主体部門(上位3位まで記載)

1位:経営企画部門(17件)
2位:情報システム部門(16件)
3位:RPA専門の推進組織(10件)

「人事部門」という回答は4件、回答選択肢内6位と、経営層からのトップダウンで進められており、人事部門がRPAへの関わりを持てている企業は少ないことがわかる。
それを示すかのように、「人事部門の業務におけるRPAの導入状況」という問いでは「(人事部門の業務には)導入していない」が15件で最多。未だ人事業務にRPAが浸透していないことがわかった。
導入ができている企業については、「出退勤/勤怠管理・労働時間管理」(12件)、「給与計算・社会保険関連」(8件)などでRPAを活用している。

RPAの展開にあたり発生した課題としては、「対象業務の選定に関する課題」(16件)、「開発人材不足・開発スキル不足」(13件)、「運用や統制・ルールに関する課題」(10件)などがあがった。

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HRプロ編集部

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