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テクノロジーの進化でますます可能性が広がる、人材育成におけるIT活用

HRプロ編集部
2017/12/05

多くの企業で多様な働き方が広まる中、情報技術を用いた学習システムは、今までの社員研修のあり方や組織づくりの方法に変革をもたらしている。最新のIT技術は、企業における人材育成にどのような効果をもたらし、企業はそれをどう活かしていけばいいのだろうか。

様々な場面に活用される最新VRシステム

東急建設株式会社は2017年8月、建設現場の災害事故撲滅のため、VR(バーチャルリアリティー)ゲームテクノロジーを活用した体験型安全衛生教育システムを開発したことを発表した。
本システムは、数多くのゲームコンテンツに取り入れられる、感情や心理といった人間の行動原理に影響を及ぼすストーリー展開技術を活用することで、建設現場の災害事故に至る過程をVR 空間上でリアルに再現できるという。体験者はVR空間内で様々な災害事故の発生過程を疑似体験でき、その体験を通して災害事故に繋がる原因を考え、災害事故発生防止のために自らがどのように行動すれば良いのかを学ぶことが目的とされているようだ。
これまでの一般的な安全衛生教育では、災害事故事例を用いた教本・映像等による受動的な学習が主体だったが、本システムでは、体験者がヘッドマウントディスプレイと手足にコントローラーを装着することにより、VR空間の建設現場において実際に手足を動かす作業を「体験」し、没入感を持って学習することが可能になっている。
本来遭遇してはいけない災害事故を疑似体験することにより、災害事故発生に繋がる不安全行動を起こさないよう安全意識を喚起させ、「災害事故ゼロ」に寄与することが期待されている。東急建設はこのシステムを、現場で働く従業員、協力会社を対象とした研修に活用し、安全教育の充実を図っていく予定だということだ。

また、富士通株式会社が現在開発を進めているのは、手術トレーニング・シミュレーションおよび医学教育に活用できるVRシステムだ。
患者の体内に入り込んだような感覚で臓器の裏側や内腔を、自分の周囲360度にわたって全方位的に捉えることができるメガネ型の装置を使った手術支援の実施検証が進められている。海外でも、ニュージーランド消防庁 (NZFS) が、VR技術を活用し、自宅で火事が起こった際の脱出シミュレーション映像を公開していたり、いくつかの企業が航空機の操縦を体験できるフライトシュミレーターを開発したりと、様々な場面の学習にVRが活用されてきている。

今までリアルな体験を通しての研修が難しいとされていた現場でも、疑似体験での研修が可能となり、従業員のスキル向上に役立てられている。

育休復帰支援やメンタルヘルスサポートにもeラーニングが有効

情報技術を用いた教育手法・研修手段としてeラーニングを活用しているケースが多いが、近年は様々な場面での学びに活用されている。

女性の活躍推進支援の分野では、キャリアと育児との両立のノウハウを学ぶeラーニングシステムが活用されている。産休前に学ぶことにより、出産で休業する女性社員が不安を抱きがちな復帰後のキャリアプラン形成や、育児と仕事の両立をサポートし、スムーズな職場復帰を促すのが目的だ。同時に、男性に向けたパパの育児参画を進めるための講座も用意されており、ワーキング・ペアレンツが男女協力して育児とキャリアを両立させていく支援がなされている。(株式会社wiwiw)

また、長時間労働などからのメンタルヘルス不調により長期休業する人が増えている世相を受けて、日頃からメンタルヘルス対策を進めるための教材「メンタルヘルスケア研修」をeラーニングで提供。これを活用すれば、全従業員に継続的かつ計画的にメンタルヘルスケアを実施することができる形になっている。(株式会社エデュテイメントプラネット)

2017年3月にHR総研(ProFuture株式会社)が実施した、「人材研修『テーマ別研修』に関する調査」でも、最も実施されている研修として、コンプライアンス研修の実施企業が6割、つづいてメンタルヘルス研修の実施企業は5割弱と高い実施率となっており、メンタルヘルスケアはニーズも高い分野と言える。

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