サッポロビール株式会社は2024年3月1日、リージョナル型社員を対象に「どこでも勤務制度」を導入したと発表した。本制度は、居住ブロック以外の業務をテレワーク中心で遂行することができる制度である。同社は本制度導入により、“ブロックによっては職種が限定される”という課題を解決し、社員のキャリアの選択肢を広げたい考えだ。
サッポロビールがリージョナル型社員対象の「どこでも勤務制度」を導入。働きやすく活躍しやすい環境を整備

「どこでも勤務制度」の導入によりキャリア選択拡大へ。ワークライフバランスの充実を図る

サッポロビールは、リージョナル型社員(※)を対象として「どこでも勤務制度」を導入した。同社は、以前より国内外問わず各地の事業所に転勤可能なこと(ナショナル型)を条件として総合職採用を行っているが、2016年に「育児」や「介護」などを理由に一定期間居住ブロックを限定し勤務できる制度(リージョナル型)を導入した。

(※)リージョナル型社員:居住ブロックを限定し勤務する社員。本給などの各種条件変更があり新入社員は除外

今回、新たに導入するリージョナル型社員の「どこでも勤務制度」は、居住ブロック以外の業務をテレワーク中心で遂行することができる制度である。これにより、例えば本社で担当していた業務を、他のブロックに転居後も継続することが可能になる。業務内容や業務遂行状況、会社ニーズ合致度一定条件を満たしていることを前提に、本人と会社双方の合意により制度が適用される。

これまでリージョナル型社員には、“ブロックによっては職種が限定される”という課題があった。しかし、本制度の導入によりその課題を解決し、キャリアの選択肢を広げる一助としたい意向だ。

また、リージョナル型の制度適用理由として、新たに「配偶者同居」を追加した。これにより、配偶者の転勤等を理由とした諸課題についても対応するとしている。

同社はこれまでも、テレワーク制度やスーパーフレックス制度、時間有休制度など多様な働き方を推進してきた。今後も社員一人ひとりが安心して働き、持てる力を存分に発揮できる環境整備と、さらなるワークライフバランスの充実を図り、企業価値の向上と持続的な成長につなげていきたい考えだ。

人材は企業にとって重要な資産であり、企業成長のために欠かすことができない。このような他社事例を参考に、従業員が居住地を問わず働け、さらに活躍できる環境の整備を進めてみてはいかがだろうか。

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