ワークスモバイルジャパン株式会社は2021年11月17日、「在宅勤務時のコミュニケーション」に関する意識調査の結果を発表した。調査は2021年10月14日~21日に実施され、ビジネスチャットツールを導入する企業に勤務し、週に1回以上在宅勤務をする20~30代の会社員561名から回答を得たという。調査結果から、若手社員が感じる「在宅勤務がしやすい組織風土の特徴」や「上司・部下のコミュニケーションの重要性」が明らかとなった。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも

「勤務先は在宅勤務を行いやすい風土である」と8割が回答

在宅勤務が定着する中、リモート環境で業務を行う際のコミュニケーションについて、若手社員はどのように捉えているのだろうか。

同社がまず「勤務先は、在宅勤務を行いやすい風土があるか」と尋ねたところ、「あると思う」が47.8%、「ややあると思う」が34.2%となり、合算すると8割以上の若手社員が「在宅勤務を行いやすい風土がある」と感じていることがわかった。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも

「在宅勤務がしやすい風土がある」とした回答者が挙げた理由は?

さらに「どのような点で在宅勤務を行いやすいか」を問うと、最も多く回答が集まったのは「上司とのコミュニケーションが取りやすい」で57.8%となった。第2位は「経営層や上司が在宅勤務を率先垂範」の38.9%、第3位は「部下とのコミュニケーションが取りやすいから」の38%となった。“上司・部下間のコミュニケーションの取りやすさ”が重要なポイントのようだ。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも

在宅勤務時のコミュニケーションで「ストレスを感じることがある」とした人は7割強

また、「在宅勤務時のコミュニケーションで、ストレスを感じることがあるか」については、「よくある」が32.3%、「ややある」が40.6%で、計72.9%がストレスを感じることがあると答えている。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも

どのような場面でストレスを感じることがあるのか?

「ストレスを感じる理由」の上位は、第1位が「テキストでの連絡ではニュアンスが伝わらない」(54.5%)、第2位が「連絡に対する返信が遅い」(43.3%)、第3位が「連絡に対して無視をされることがある」(36.7%)だった。文字のみで情報や状況を伝える難しさや、連絡を取りたいタイミングが合わない場面でストレスを感じているようだ。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも

「上司から返信がないことがある」若手社員は6割以上

次に、在宅勤務時のコミュニケーション場面で、「自身の連絡に対する上司からの返信がないことがあるか」と問うと、「よくある」が17.6%、「たまにある」が44.7%となり、「上司からの返信がないことがある」と答えた人は6割にのぼった。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも

半数超の若手社員は、上司から返信がない場合に「心理的ストレスが高まる」と回答

同社は最後に、「上司からの返信がないことがある」とした回答者に、「その際の心理的な影響」について聞いている。結果は、「心理的ストレスが高まる」が18.3%、「やや高まる」が37.7%となり、合算すると56%が心理的にストレスを感じると回答した。
6割弱の若手社員が「在宅勤務のしやすさは上司とのコミュニケーションが影響」と回答。“返信なし”にストレスも
在宅勤務の環境下で「上司とのコミュニケーションが円滑に行えるか」は、若手社員のストレスにおける重要なポイントとなるようだ。テレワークが浸透する今、オフィス勤務とは異なるマネジメントのあり方に意識を向けてみる必要がありそうだ。

この記事にリアクションをお願いします!