高度デジタル人材の育成に向け、日本マイクロソフトとパーソルイノベーションが「リスキリング(スキルの再習得)」分野で協業

日本マイクロソフト株式会社(以下、日本マイクロソフト)とパーソルイノベーション株式会社(以下、パーソルイノベーション)は2021年7月19日、日本におけるDX推進を目的として、社会人の「リスキリング(スキルの再習得)」分野で協業を開始すると発表した。協業にあたって、同年7月1日よりパーソルイノベーションが提供を開始した「学びのコーチ(法人向けオンラインコーチングサービス)」をプラットフォームとして活用する。これにより、デジタル人材の育成を強化し、日本国内におけるDXを推進したい考えだ。

DX推進は企業にとって喫緊の課題

新型コロナウイルスの影響を受け、急速に変化するビジネス環境に対応するため、さまざまな企業でDXが喫緊の経営課題となっている。一方で、「推進組織は作ったが実際にはDX化が進まない」、「デジタル人材が不足している」等、“DXを推進する人材の不足”という課題を抱える企業が多いのが現状だ。

経済産業省は2019年4月、「クラウドやAIの知識を有しDXを推進するデジタル人材は、需要の伸びが2〜5%、リスキル率が2%と仮定した場合、45万人足りない」とのレポートを発表している。さらに、パーソル総合研究所は2021年3月に、デジタル人材育成に向けた構造的な課題・雇用環境に対する課題にくわえ、「能力評価やスキルを見える化する仕組みの整備」が重要であるとのレポートも発表した。さらに、各国の人々の「はたらく意識」を調査したところ、日本で自律的な学びを継続的に行っている人は約5割と、「自律的な学びの機会」の不足といった課題も浮き彫りになっているという。

これらのことから、IT人材が「リスキリング」することで、AIやクラウドの知識を備えた「高度デジタル人材」として、DXを推進させていくことに期待が高まっている。そこで、日本マイクロソフトとパーソルイノベーションは、「日本マイクロソフトのテクノロジーに関する知識とキャリアパスなどの知見を、多くの人に届けることが重要である」との考えのもと、日本におけるデジタル人材育成に貢献するべく、「リスキリング」分野で協業を実施することを決定した。

今回の協業では、パーソルイノベーションが提供する、技術者のリスキリングに特化した「学びのコーチ」をプラットフォームとして活用。具体的には、以下の3つの分野において、「テクノロジー」と「人の力」を掛けあわせることで人々のリスキリングを行い、高度デジタル人材の育成を目指すという。

1.コーチングを通じた「学び」

「学びのコーチ Microsoft Skilling Partnerプログラム」を提供。個別のラーニングカリキュラムとパーソナライズされたキャリアコーチングによりデジタル人材を育成する。

2.コミュニティを通じた「学び」

「学びのコーチ」と日本マイクロソフトの提供するラーニングプログラム「クラウドスキルチャレンジ」を利用したラーニングコミュニティを協業することで、さらなる「学び」の活性化を目指す。

3.より良い「学び」の研究

「学びのコーチ」のキャリアコーチングのノウハウと、日本マイクロソフトのリスキリングノウハウを活用し、キャリアマップを共同開発することでキャリアの体系化開発を推進。これにより、キャリアコーチングの効果をより高める。


本協業では、2025年までに高度デジタル人材を新たに2万人創出することを目標としており、今後は「Microsoft Power Platform」などをターゲットにしたビジネス系人材のスキル育成にも取り組んでいく考えだ。

国内のDX推進において、デジタル人材の育成が最大の課題だといわれている。今後、企業で人材のリスキリングの機会を設け、継続していくことがDX成功につながるかもしれない。