「正しく予防しながら働く」新型コロナウイルスとの付き合い方

それでは、どのようにして新型コロナウイルスと共存しながら働けばいいのでしょうか。社内では常にマスクをする、席と席との距離を開ける、常に窓を開けておくなどの感染予防は、すでに日本中の企業に浸透しているかと思います。そのうえで、新型コロナウイルスとの付き合い方のポイントについて述べます。

(1)マスク無しの「ついついおしゃべり」に気をつけましょう
職場で特に注意する場所は、「食堂」、「休憩室」、「営業車の中」、「更衣室」、「エレベーター」などであると考えられます。これらはいずれも、マスクをせずについおしゃべりしてしまう場所です。あえて言うならば、「大声での説教」もご法度です。そもそもしないのが一番ですが、どうしてもするなら必ずお互いがマスクをしたうえで、としましょう。

(2)重症化リスクを減らしましょう
先述した「重症化リスク」のうち、喫煙・肥満は減らすことができます。これを機に、より禁煙・減量に取り組むことをおすすめします。また、持病のことをいつでも相談できる主治医を、感染者数がいったん落ち着いているうちに探しておきましょう。

(3)マスクと熱中症の関係はいまだ不明です
労働現場で熱中症リスクを測定する際、マスク着用の有無は考慮されていません。つまり、これまで、マスクは熱中症のリスク要因とは考えられていませんでした。その一方で、「マスクをして運動すると、着用しないでするよりも体温が上がる」という実験結果も出ています。厚生労働省もガイドラインごとに見解が分かれています。現段階では判断が難しい、というのが正直なところです。

(4)いつでもテレワークに戻れる態勢を整えましょう
今のうちに、この数ヵ月に実施したテレワークの経過を振り返り、改善点を洗い出しておきましょう。

今後は「流行地」と「非流行地」で生活様式も異なっていくことでしょう。非流行地では、必要以上に怖がらずに経済活動を続けるというのも大切です。

いずれにしろ、2〜3年で落ち着くだろうという見方もあります。それまでは、常に「最新の、正しい情報」を集めることを心がけましょう。産業医に質問することもおすすめします。


神田橋宏治
合同会社DB-SeeD 代表
https://industrial.doctor.tokyo.jp
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