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言った、言わないが生じるわけ

HRプロ編集部
2014/05/30

職場でのコミュニケーション。次のような経験はないだろうか?
「その話はきちんと言ったはずだ」「いや、そんな話は聞いてない」
相手が上司であれば口にこそ出さないであろうが、誰もが経験していることであると思う。
 その結果、「あいつは人の話をきちんと聞いてない」とか「言ってもいないことを言ったというひどい人間だ」と思ったりすることになるだろう。

 そのような言葉は一度も発したことはないし、思ったこともないという人はごく少数だと思う。恥ずかしながら私にもある。

 しかし、実は、この「きちんと言ったはず」であるのに「聞いてない」と言われるという事態は、相手が話をきちんと聞いていないから生じる場合だけではない。

 きちんと聞いていたけど理解できなかった。

 むしろ、これが真の理由であることが多い。いや、聞いている本人は理解しているつもりであるが、誤解して伝わっていると言った方が良いかもしれない。

 そもそも、仕事をしている社員で故意に話を聞かないようにしようなどという人間は余程の問題社員でない限り存在しない。話を正確に理解できなかったということがほとんどである。

 よくよく考えてみると、相手の話をきちんと理解するということは思いのほか難しい。何十年も付き合いのある家族や親友ですら、「そういうことが言いたいのではない。何で言いたいことが伝わらないのだろう」と思うことはあると思う。それを考えれば、職場でのコミュニケーションはより慎重に行うべきだと思う。

 当たり前の話であるが、話を伝えるときはきちんと伝わったかを確認することが極めて大切だ。
 直接、相手を前にしたコミュニケーションですら伝わらないことがあるのである。そう考えると、メールのやり取りは極めて危険である。

 その危険性は誰もが感じていることだと思うが、利便性の観点からメールのやりとりで済ませてしまうことが多い。しかし、文字だけから読み取れる情報は極めて少ない。表情、雰囲気、間(ま)など直接会って話してみないとわからないことが多い。

 メールのやり取りだけで仕事をすすめたいと仰る方がいるが、私の事務所はお断りしている。ほんの少しニュアンスが違うだけで真逆の結論になることがあるからだ。

 文字情報以外からでも判断できないというのであれば、なおのこと文字からだけでは無理なのではないかと思う。


フェスティナレンテ社会保険労務士事務所  小嶋 裕司

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HRプロ編集部

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