2023年1月24日に、第13回目となるHRエグゼクティブフォーラム(主催:ProFuture株式会社)をオンラインで開催いたしました。今回の議題は「経営戦略と連動した人材戦略の実現~エンゲージメント向上は組織に何をもたらすか~」。人的資本経営が注目される昨今、その実践に欠かせない経営戦略と人材戦略の連動をいかに進めるかについて、有識者の方々および先進企業の方々にお集まりいただき、ご講演いただきました。本レポートでは講演の要旨やお話いただいた内容の一部をご紹介いたします。
【開催レポート】伊藤邦雄教授、守島基博教授登壇!「経営戦略と連動した人材戦略の実現」
HRプロ編集部
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基調セッション①
経営戦略と連動した人材戦略の実現
~エンゲージメント向上は組織に何をもたらすか~

伊藤 邦雄氏 一橋大学 CFO教育研究センター長
坪井 純子氏 キリンホールディングス株式会社 常務執行役員

【開催レポート】伊藤邦雄教授、守島基博教授登壇!「経営戦略と連動した人材戦略の実現」
この日最初の基調セッションとして、『人材版伊藤レポート』で人的資本経営の方向性を示された、一橋大学 CFO教育研究センター長 伊藤邦雄氏と、先進的な人材戦略に取り組まれているキリンホールディングス株式会社 常務執行役員 坪井純子氏が登壇。「経営戦略と連動した人材戦略の実現」をテーマに、さまざまな角度からお話しいただきました。

まず伊藤氏は、『人材版伊藤レポート』を公表するに至った経緯や、人材に関する基本的な概念について言及。さらに人的資本の本質とは、「能動(自働)的価値創造(伸縮)性」であること。そしてそれは自発的価値創造性、共感価値創造性、互助価値創造性、誘引価値創造性、貢献価値創造性、戦略価値創造性、称賛・承認価値創造性といった7つの性質に分けられることなどを解説されました。

一方の坪井氏は、キリングループが進めている独自の人財戦略について言及。人事の基本方針である「人財が育ち、人財で勝つ会社」や、人事の基本理念である「人間性の尊重」、そしてそれを前提とした「専門性・多様性」をキーとする人財と組織の取り組みについて語られました。キリングループでは人的資本経営の実践に向けて、経営戦略と人財戦略を紐づけ、価値創造や企業価値向上につながる情報をストーリーとともに開示強化していく考えだそうです。

お二人によるトークセッションでは、社員一人ひとりのスキルの可視化について、キリングループの実践事例を交えながら語られ、またエンゲージメント向上に関しては、「何より対話が重要である」と意見が一致したほか、エンゲージメント調査の活用法などについても議論を交わされました。

協賛講演①
人的資本時代に求められる真のタレントマネジメントとは?
~経営戦略と人事戦略を連動させたデータドリブン経営の実現~

松原 雅仁氏 株式会社プラスアルファ・コンサルティング 上級執行役員

協賛講演1人目は、株式会社プラスアルファ・コンサルティング 上級執行役員の松原雅仁氏が登壇。「人的資本時代に求められる真のタレントマネジメントとは?」と題して、経営戦略と人事戦略を連動させるタレントマネジメントの役割についてお話いただきました。

また、同社が手掛けるタレントマネジメントシステム『タレントパレット』についても、「科学的人事」をもとに考えられている機能や一気通貫したデータ活用などの特徴をご紹介いただき、さらに導入企業の活用事例として、スキルの見える化と自律的キャリア形成への活用方法などを解説。
松原氏は「タレントマネジメントは従来の人事管理の延長ではない。データ活用というマーケティングへの発想転換が必要」と話す。そして最後に「人的資本経営が注目されているこれからの時代はデータをバラバラの箱に蓄積して管理するのではなく、いかに人材情報を活用しながら社員の成長を支援していけるか。そこが企業の競争力を決める大きな分かれ目となるでしょう」と述べられました。

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協賛講演②
人的資本開示が迫る今、エンゲージメントスコアなど実態の可視化が進む先に
~組織データが可視化された先にある、企業成長へ繋がる未来~

木村 彰人氏 HiTTO株式会社 代表取締役 CEO

続いて、HiTTO株式会社 代表取締役CEO 木村彰人氏が登壇。「人的資本開示が迫る今、エンゲージメントスコアなど実態の可視化が進む先に」と題し、ご講演いただきました。

同社は、企業内情報の一元管理、問い合わせ対応の自動化、企業内情報の流通促進を実現することを目的とした、AIチャットボットを基軸とした新しいソリューション『HiTTO』を手掛けています。
そこで本講演では、人的資本とその可視化に対する同社のアプローチや同社が手掛ける人的資本可視化のソリューションのほか、企業成長に繋がる未来を実現するための同社の考えやビジョンなどを語っていただきました。「人が行う必要がない業務を日本社会から完全に無くすことが私自身のミッションです」と木村氏。同社では今後、AIチャットボットによって人が行う必要のない業務の完全代替を目指していくそうです。

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協賛講演③
アジア・日本初!ISO 30414認証取得企業が語る人的資本経営」推進3つのポイント
~エンゲージメントを起点とした実践事例を公開~

川内 正直氏 株式会社リンクアンドモチベーション 常務執行役員

続いて、株式会社リンクアンドモチベーション 常務執行役員 川内正直氏が登壇。
従業員エンゲージメント市場において5年連続で売上シェアNo.1の組織改善クラウドサービス『モチベーションクラウド』を手掛けている同社は、日本・アジア初、世界で5番目に、人的資本に関する情報開示のガイドラインである「ISO 30414」の認証を取得しています。

そこで本講演では、人的資本経営の重要性の高まりと実現に向けたポイント、そして従業員エンゲージメントを起点とした人的資本経営実践のサイクルについて解説していただきました。
なかでも重要な点として強調されたのが、自社らしい目指す姿を定め、“ものさし”として従業員エンゲージメントを用いること、実行する社員の状況や感情を捉えて施策に落とし込むこと、そして現状の数字よりも、未来の戦略を伝えることが、人的資本経営の推進には欠かせないという点です。最後に川内氏は、「人的資本経営を実現するためには、診断→変革→公表のサイクルを回すことが何より重要です」と語られました。

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