センターメソッド型アセスメント導入企業の約9割が効果を実感──運用の仕組みづくりが人材戦略の次の焦点に
人材アセスメントを軸としたリーダー選抜・育成を支援している株式会社リードクリエイト(本社:東京都渋谷区、代表取締役 赤塚 史哉)は、2026年1月16日から2月13日にかけて、センターメソッド型アセスメント導入企業99社を対象とした「アセスメントプログラム活用実態調査2026」を実施しました。この調査から、86.9%の企業がアセスメント結果に高い納得感を示しており、受講者の自己理解の深化や評価基準の共通化において効果を実感していることが確認されました。一方で、組織横断でのデータ活用や経営判断への接続に向けた活用プロセス設計と現場連携の整備が求められており、アセスメントを「評価・内省ツール」から「意思決定につながる仕組み」へと進化させることが次の重要課題であることが明らかになりました。
■調査概要
調査対象:リードクリエイトのセンターメソッド型アセスメントプログラム導入企業
回答数:99社
調査設問:20問
調査期間:2026年1月16日 ~ 2026年2月13日
調査方法:インターネット調査(Webアンケート形式)
■調査実施の背景・目的
2023年3月期より有価証券報告書への人的資本情報の開示が上場企業に義務化され、2026年3月期からはさらに開示要件が拡充されました。こうした要求水準の高まりを背景に、人材データをいかに蓄積・活用し、経営判断や人材戦略へと接続するかが人事部門の重要テーマとなっています。
このような背景のもと、リーダー育成やタレントマネジメントの高度化を目的としたアセスメントの活用は、登用・配置判断にとどまらず、育成やキャリア開発、組織課題の把握など、様々な領域へと広がりを見せています。
株式会社リードクリエイトは、こうした変化を踏まえ、導入企業におけるアセスメントの活用実態を多面的に把握するとともに、人的資本経営に資する人材データ活用の在り方を整理し、サービスの品質向上および付加価値の創出につなげることを目的として、「アセスメントプログラム活用実態調査2026」を実施しました。本報告書は、導入目的や活用領域、効果・課題といった観点から各社の活用実態を整理し、人材データ活用の現在地と今後の方向性を明らかにするものです。
調査結果のハイライト
■アセスメントは自己理解の深化と評価基準の共通化に高い効果──人材マネジメントの土台として機能
効果実感として最も多かったのは「受講者が自身の強みや課題を客観的に認識できるようになった」(80.8%)、次いで「経験や主観に依存しない、共通の評価・判断軸を持つことができた」(61.6%)、「内省や行動変容につながるきっかけが生まれた」(58.6%)となりました。アセスメントは個人の自己理解を深めるとともに評価基準の共通化に寄与しており、人材マネジメントの土台として定着しつつあることが窺えます。今後は戦略的人材活用へとステージを進めることが期待されているといえます。
■活用はキャリア開発・登用判断が中心
──人材マネジメント全体への広がりに期待
「キャリア開発・本人の気づき支援」(77.8%)、「登用・配置判断の質向上」(60.6%)、「個人の行動変容・上司との関わり改善」(57.6%)が上位を占め、「人材データの可視化・蓄積」や「育成体系・研修体系への組み込み」も一定程度見られ、個人および人事部門を中心に活用が進んでいることが窺えます。今後は、組織横断でのデータ活用や経営判断への接続に向けた仕組みづくりが、次の重要なステップといえます。
■人材データは蓄積されている
──組織横断での活用が次のステップに
個人データの共有・開示は受講者本人(92.9%)・直属の上長(86.9%)を中心に行われており、成長支援や現場育成への活用が進んでいることが窺えます。タレントマネジメントシステム等への連携や部門担当の人事/HRBPへの展開はこれからの段階にあり、蓄積された人材データを組織横断で活かす仕組みづくりが次の重要なステップといえます。
■今後の最大関心テーマは「行動変容・キャリア自律の促進」
──アセスメント活用の次のステージへ
導入企業が今後最も関心を寄せるテーマは「個人の行動変容・キャリア自律の促進」(53.5%)、次いで「後継者選抜・タレントプール運営への活用」(50.5%)、「上司の関わり方や育成の質の向上」(49.5%)となりました。アセスメントが人材育成と組織戦略をつなぐ基盤へと進化することへの期待が、導入企業の間で高まっているといえます。
<まとめ>
今回の調査を通じて、センターメソッド型アセスメントは自己理解の深化や共通の評価・判断軸の形成において高い効果を発揮しており、人材マネジメントの土台として定着してきたことが確認されました。キャリア開発・登用判断を中心に活用が進むとともに、人材データの可視化・蓄積や育成体系への組み込みも進み、人材マネジメント全体へと活用の幅が拡大していることが窺えます。
タレントマネジメントシステム等への連携はこれからの段階にあり、蓄積された人材データを組織横断で活かす仕組みづくりが次の重要なステップといえます。個人の行動変容・キャリア自律の促進、後継者選抜・タレントプール運営への活用、上司の関わり方や育成の質の向上など、評価・選抜にとどまらず育成や人材活用を高度化していくことへの期待が、導入企業の間で高まっていることが窺えます。アセスメントが「評価・内省ツール」から「意思決定につながる仕組み」へと進化することが、今後の重要なステージといえます。
株式会社リードクリエイトは、今回の調査結果をもとに、評価品質の向上に加え、アセスメント結果が現場で継続的に活用されるためのプログラム設計・運用の改善に取り組んでまいります。人材データを意思決定につなげ、人的資本経営への貢献を支援する「活かし続けられる状態」を創造することで、企業の持続的な成長に貢献してまいります。
参考)アセスメントセンターとは?定義、選び方のポイント、活用の仕方について本質的な視点から解説

アセスメントプログラム活用実態調査2026結果報告書の全文はWebページもしくはPDFでご覧いただけます