「キャリア段位制度」とは、政府の新成長戦略における「21の国家プロジェクト」のひとつ、「実践キャリア・アップ戦略」を実現するために創設された、実践的な職業能力の評価・認定制度。

「介護プロフェッショナル」、「カーボンマネジャー(2015年から「エネルギー・環境マネジャー」に名称変更)」、「食の6次産業化プロデューサー」の3つの分野で、2012年度から制度がスタートしています。

政府が推進する実践キャリア・アップ戦略が目指すのは、部長や課長といった肩書きではなく、キャリアや能力で評価される社会、プロフェッショナルとして誇りを持って生きることができる社会。キャリア段位制度は、そうした社会の実現に向けて創設された、成長分野における新しい職業能力を評価する仕組みです。企業や事務所をまたいで共通のものさしを作り、これに基づいて人材育成を進めることによって、労働移動を促し、今後、社会的需要が拡大するとみられる分野での人材確保を図ろうというのが制度の狙いです。

キャリア段位制度の特徴は、あくまでも実践的な職業能力に重点を置いていること。「わかる(知識)」と「できる(実践的スキル)」の両面を評価してレベルの認定を行います。

制度がスタートした3つの分野のうち、「介護プロフェッショナル」(レベル1~7)は、特別養護老人ホームや老健施設、認知症グループホーム、ホームヘルパーの事業所などで、主に高齢者の介護を行う人が対象。レベル認定を受けることで、就職の際に実践的な介護スキルをアピールできるようになるとともに、給与などの重要な判断材料になることが期待されています。

また、「エネルギー・環境マネジャー」(レベル1~4)は、省エネと温室効果ガス(GHG)削減・吸収を進めるためのさまざまな取り組みに関する診断、実効力のあるアドバイス、およびその実践を行うことのできる人が対象。「食の6次産業化プロデューサー」(レベル1~6)は、生産(1次産業)、加工(2次産業)、流通・販売・サービス(3次産業)の一体化や連携により、地域の農林水産物を活用した加工品の開発、消費者への直接販売、レストランの展開など、新たなビジネスを創出する人が対象です。